“黄昏方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たそがれがた88.9%
くれかた11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある黄昏方たそがれがたにいさんは、そとからうたをうたってかえってきました。さちは、このうたをきくと、ぶるいするようながしました。
花と少女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
旅人たびびとは、昨日きのう黄昏方たそがれがたたわらまでやってきますと、そのうちは、まったくのやぶで、だれもんでいませんでした。
島の暮れ方の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はる彼岸ひがんぎて、さくらはなったころ一つのはちから真紅まっかはなひらきました。そのはなは、あまりにうつくしくもろかったのであります。そして、その黄昏方くれかたいてくるかぜってしまいました。
青い花の香り (新字新仮名) / 小川未明(著)