“美”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつく44.1%
14.4%
うる8.0%
7.7%
5.8%
うつ3.6%
うま2.6%
うつくし2.5%
うるわ2.1%
うるは1.4%
1.0%
0.8%
0.7%
ぐは0.4%
クハ0.4%
ウルハ0.4%
くは0.2%
いつ0.2%
0.2%
かな0.2%
0.2%
よし0.2%
0.2%
うつくしさ0.1%
いし0.1%
0.1%
おつこ0.1%
くわ0.1%
めぐ0.1%
ベレッツァ0.1%
あま0.1%
うつき0.1%
うまし0.1%
0.1%
はなや0.1%
みい0.1%
よき0.1%
よろ0.1%
ウツ0.1%
ウツク0.1%
ウマ0.1%
クワ0.1%
ヨシ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
い、しいに、がる、煙突幾本った工場がありました。その工場では、チョコを製造していました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そんな事を云い合っているうちに一人がマッチをって葉巻に火をけたようなの。間もなくい匂いがプンプンして来たから……。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
身振りや音調のあらゆる誇張は、それがたとい無意識的なものであっても、単純でなくわしくない何かのように彼女の気を害した。
本当に君は罪造りですよ、男もく生れると罪だねえ、死んだものは仕方がありませんからお念仏でも唱えてお上げなさい、左様なら
印刷出板の手続きより一切費用の事まで引受られ、日ならずして予がのごとくなる冊子数百部を調製せしめて予にられたり。
ディーツゲンのようにえらくはないにしても、地方にいて、何の誰べぇとも知られず、生涯をささげるということはくしい気がした。
白い道 (新字新仮名) / 徳永直(著)
その時一方の大きな丼鉢へ上等の醤油ばかりいで今の湯煮た肉をぐに漬けておく。それが一日も過ぎると醤油が肉に浸みてい味になる。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
英吉君、うべくは、我意を体して、よりく、より清き、第二の家庭を建設せよ。人生意気を感ぜずや——云々の意をめてあった。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
奥方も、ついにこの説を容れざるを得なくなって、そこで、この一座の評議は、友義と、同情と、犠牲心とを以てしくまとまりました。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そしてその松の梢の空はヱメラルドのやうにしかった。枕元に手をやって茫然と側にたゝずんで居た看護婦が、どこを見てゐたのか
青白き夢 (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
でも、あれは、もう暮に、いちゃんの所へ着て行ったんですものと御作さんが答えた。そうか、じゃこれが好いだろう。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし抽斎は玄丈よりも広く世に知られていたので、人がその殊遇めて三年前に目見をした松浦壱岐守の臣朝川善庵と並称した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しき山門のまほらここにして我はや飛ばむ高き青雲
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
我がこもり春は匂へば照りし物のあいろよ強ひてしも見ず
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
八千矛の神のみことは、とほ/″\し、高志の國に、をありと聞かして、をありとして……
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そんな小な事件が起つて、注意を促してすら、そこに、曾てしい福田と、寺の創められたを、思ひ出す者もなかつた程、それは/\、微かな遠い昔であつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
八千矛の神のみことは、とほ/″\し高志の国にをありと聞かして、をありと聞こして……
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
らけく、くしき
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『七日八日見ねえでるに、お定ツ子ア女子になつた。』と、四辺構はず高い声で笑つた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
赤貧常に洗ふが如く、父母にわかれ、弟妹にわかれ、いまだ三界を流浪すると雖も、不断の寛濶また更にしからむ事をのみ希ふ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「や、ここにも一人死んでるぞ、ここのはれいな女子だ」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(十二) 有子曰く、礼の用は和を貴しとす。先王の道もこれ(和)をとなす。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
書紀には前津耳とある(又水垣宮段に、陶津耳とあるを、舊事記には大陶祇と云ふも、據あるなるべし)を以てと云はを二つ重ねたるにて、見と云は
卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
眼もて見るにあまりまばゆきのやさしき
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
あの気違さんぢやどんなに寿めたか知れはしません。もうこれきり来なくなるやうに天尊様へお願ひ申しませう。はい、戴きませう。御酒もおいものですね。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かぬもおなじ御覽もあらねば萬一やのみもきぞかしはるゝからねども最初より此願はずは一一人ぐすきに月日のほどにひこがれてねばよししも無情くて如何るは
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
林「心配しねえでもえ、大丈夫だよ、少し理由があるだ、おさん、ま一盃飲めなせえ、お今日は平日より別段にしいように思われるだね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
八千矛の神のみことは、とほ/″\し、高志の国に、をありと聞かして、をありとして……
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
こよなくも聖体盒のにほふなり何かしくわれが泣かゆも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
なぜといって母は、もしあらゆるものに無関心でなかったとすれば、本当はやっぱりのほうが好きだったのですからね。
さてい夢一つ、見るでもなし。野ざらしの風颯々と。吹きわたるなかに何がたのしくて。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
マーチノー殿、同じく夫人令孃方。アンセルムじくしき令妹達。ヸトルーヸオー殿後室
芋食ひの少女ら知るや如何に目黒に甘藷先生の墓
目黒の寺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
われはこれ はしの女王
髪切虫 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と女はかなる声の優しくまず懸けたり。されど仙太は応答もなさで、首をたれたるまま、時々思い出したらんように苫屋の方を振返りつつ、もなく真砂の間をざくざくと行きぬ。
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「まあ、ちゃん、こんなに遅く!」と、新子は、つい自分の遅いのも忘れて、姉らしくとがめた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「これのハバカや、薄赤に白き、万家に花咲くは、に咲くらむ、寿くにさくらむ、し花かも、なりに、」
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
家郷追放吹雪トワレ、三人ヒシトイ、サダマラズ、ヨロヨロ彷徨衆人蔑視タル、誠実小心含羞、オノレノシサ、ズ、高円寺ウロウロ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
だから、の家に、奴隷になつて住みこんだびともあつた。娘の父にこき使はれて、三年五年、いつか処女に会はれよう、と忍び過した、身にしむ恋物語りもあるくらゐだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
佐藤美子というソプラノ、このひともハナのおという名あり、関屋敏子しかり。本野の夫人しかり、そしてこの夫人もそうです。骨格の関係で目立つのね、関係上。