“点”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
52.2%
とも33.0%
てん5.1%
とぼ2.5%
1.5%
ところ1.0%
0.7%
0.6%
つけ0.6%
とこ0.4%
0.4%
0.4%
0.2%
うつ0.1%
うなず0.1%
0.1%
つい0.1%
ともし0.1%
ひとも0.1%
ダット0.1%
トモ0.1%
ピリオド0.1%
プンクト0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今年も勘太郎は炭焼竈に楢の木や樫の木を一パイ詰めて、火をけるばかりにして正月を迎えましたが、丁度二日の朝の初夢に不思議な夢を見ました。
虫の生命 (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
「うん、なんか附いてはいるが——」若い男は注射器を、明り窓の方にかして、その茶色の汚点おてんに眺め入った。「電灯はきませんか」
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
腰元は驚き恐れつゝくだんの部屋を覗けば、内には暗く行灯あんどうともりて、お村ははぎあらはよこたはれるかたはら
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「あれ、まだあると思ったに……。」と、ランプに火をともしていた母親は振りかえって言おうとしたが、ごうが沸くようで口へ出なかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「どんなおてんをもらってくるでしょうか。」と、おかあさんと、おねえさんは、としちゃんのかえるのをっていられました。
年ちゃんとハーモニカ (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかねるてん多々たたあるので、徳川方とくがわがたの勝ちとさけんだ検証けんしょう一火いっか目付役めつけやくの者に
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうしたい。とんだ騒動が持上もちあがったもんだね。」と、忠一はその枕元に坐り込んだ。室内には洋燈らんぷとぼっていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
といううち雇婆やといばあさんが火をとぼして来ましたから、見ると大の男が乗掛のッかゝってとこが血みどりになって居ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「一期」は一生涯のことで、「一会」は一度出会うという意味であるが、茶を「一生一度の茶」としててるというように平たく言い直してもよい。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
奥山は、つづきの小部屋で酔い倒れ、小栗は茶室で茶をてていたが、座敷の物音を聞きつけて来て見れば、長坂と喜太夫がすでに絶命している。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
十万円の現金をもつてゐるといふのに比べると、それだけの提琴ヴアイオリンを持つてゐるといふのは、何だか一寸奥ゆかしいところが無いでもない。
妹とはても肖つかぬ丸顔の、色の白い、何処と言つて美しいところはないが、少し藪睨みの気味なのと片笑靨かたゑくぼのあるのとに人好きのする表情があつた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
半五「へい、これ/\ばあやア、の六畳へ火鉢を持って、茶はいのをれて、菓子は羊羹があった、あれを切って持って来い、さア此方こちらへ、此処からかれます」
四時やゝまわると、妻がちゃれ、鶴子が焼栗やきぐりを持て入って来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
奥様は朝につくり、晩にみがき、透き通るような御顔色の白過ぎて少許すこしあおく見えるのを、頬の辺へはほんのり紅をして
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
四季袋しきぶくろ紐短ひもみじかにげたるが、此方こなたを見向ける素顔の色あをく、口のべにさで
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私はランプをつけてやろうかとも思ったが、何処どこにランプがあるのか分らないので、直様すぐさま家を飛び出して、彼の母親に告げて、針医を迎いに行ってやろうと思った。
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ハイ今開ますと返事して手燭をつけるとか燐寸まっちを探すとかに紛らせて男を逃します逃した上で無ければ決して旦那を入れません(荻)それそうだ、ハテナ外妾かこいもので無し
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それがあるとこがうき世をいつたものじやないの。そりや銀さんは、あたしを不人情者とも、不貞腐ふてくされとも思つておいでだろう。もとよりあたしがわるいんさ。
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
使つかって見ると、少しおろかしいとこもあるが、如何にも親切な女で、いつ莞爾々々にこにこして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
カラカラチーン、チーン、チーン、チーン……気まぐれな隣の自鳴鐘とけいがもう夜の十時をつ、夕日がくわつと壁から鏡に照り反す。鶏頭が恍惚うつとりと息をつく、風が光る。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
朧月ろうげつの匂ふおもてを行く刻み定刻九時四十分の時報今
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
町の人達は芸者を連れて妙見山へ出かけて行き山々谷々に咲き乱れている薄紅の桜の花を酒の肴にして宴を開き、夜になるのを待ち兼ねて提灯をもして山を下り町筋を陽気に練りながら料理屋さして繰り込むのであった。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ほつほつともれゆくみづのなやみのともし
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
由「其様な事だって、それが肝腎なので、ウンと仰しゃい、男がくって、ちょいと錆声で一中節が出来る、それで揉むのが上手でお灸をえたり何かするので……」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「それ、利くであしょ、ここでえるは施行せぎょうじゃいの。もぐさらずであす。熱うもあすまいがの。それ利くであしょ。利いたりゃ、利いたら、しょなしょなと消しておいて、また使うであすソ。それ利くであしょ。」とめ廻すていに、足許あしもとなんぞじろじろと見て商う。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お京は家に入るより洋燈らんぷに火をうつして、火鉢をきおこし、吉ちやんやおあたりよと声をかけるに己れは厭やだと言つて柱きはに立つてゐるを
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
弦三は、黙ってうなずいた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ケエヅグリのあたまに火のいた、うんだら消えた
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
道幅二間ばかりの寂しい町で、(産婆)と書いた軒燈がすが二階造の家の前についている計りで、暗夜やみよなら真闇黒まっくらな筋である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
この遺書蝋燭の下にてしたためおり候ところ、只今燃尽き候。最早あらたに燭火をともし候にも及ばず、窓の雪明りにて、皺腹しわばら掻切かっきり候ほどの事は出来申すべく候。
ここにも、そこにも、ふらふらと、春の日をうちへ取って、白くひともしたらしく、真昼浮出てもうと明るい。いずれも御泊り木賃宿きちんやど
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それが、断続的なモウルス燈のダットダッシュを消して、両船の間に信号を交換させなかったのだろうと解釈されている。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
精霊のトモす火の浮遊する事を、たまがり=たまあがりと言ふのは、火光を以て、精霊の発動を知るとした信仰のなごりで、その光其自らが、たまと言はれた日琉同言の語なのであらう。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それが、内惑星軌道半径の縮伸じゃないか。いったんピリオドにまで縮んだものを、今度は波の頂点に博士のくびを合わせて、敷物カーペットもとどおりに伸ばしていったのだ。だから、つかを握り締めたままで、博士の死体はへやの中央に来てしまったのだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
人生への態度として、去年の夏のことね、私がすこし微熱出したときのその対応法のこと、なかなか一つのプンクトであると、よく思います。