“点”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
52.2%
とも33.4%
てん5.1%
とぼ2.2%
1.3%
ところ1.0%
0.8%
0.6%
つけ0.6%
0.4%
(他:18)2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“点”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸61.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語15.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
村の点燈夫てんとうふは雨の中を帰っていった。火のいた献灯けんとうの光りの下で、なしの花が雨に打たれていた。
赤い着物 (新字新仮名) / 横光利一(著)
灯火あかりかん前にお稲荷様のそばに設けた囃子屋台はやしやたいの下に隠れている内に、段々日が暮れましたから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ひとからつめともすようだといわれるのも構わずに、金ばかりめた当時は、どんなに楽しかったろう。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
論より証拠、今宵カンテラをともして、浅草の広小路で梯子芸はしごげいをやっているその人が、宇治山田の米友であります。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雪中には一てん野菜やさいもなければ家内かない人数にんずにしたがひて、雪中の食料しよくれうたくはふ。
やがて、そのくろてんは、だんだんおおきくなって、みんなのあたまうえそらんできたのです。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
い加減な、前例ためしにも禁厭まじないにも、烏瓜の提灯ちょうちんだなんぞと云って、狐がとぼすようじゃないかね。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「どれ、どこに……おお、あの葉がくれにとぼれてあかいわ。お職人、いい事を云って下さった。どれ一つぶら下げて参るとします。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの茶人たちがしずを切って、簡素な器で茶をてた時、聖貧の徳に宇宙の美を味わっていたのである。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「一期」は一生涯のことで、「一会」は一度出会うという意味であるが、茶を「一生一度の茶」としててるというように平たく言い直してもよい。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
高田氏は鷹揚に訊いたが、いつも出掛でかけには夫人にさう言はれつけてゐるので、言葉の調子に何処か女らしいところがあつた。
その折越路は自分ながら物足りないところがあつたので早速師匠摂津大掾せつつのだいじようところに駆けつけた。
そのあとで茶をれて四方八方よもやまの話から、幽霊の有無ありなしの話をしましたが、
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
四時やゝまわると、妻がちゃれ、鶴子が焼栗やきぐりを持て入って来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
四季袋しきぶくろ紐短ひもみじかにげたるが、此方こなたを見向ける素顔の色あをく、口のべにさで
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
奥様は朝につくり、晩にみがき、透き通るような御顔色の白過ぎて少許すこしあおく見えるのを、頬の辺へはほんのり紅をして
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
日は短し、暗さは暗し、いつ暮れるともなく燈火あかりつけるようになりましたのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私はランプをつけてやろうかとも思ったが、何処どこにランプがあるのか分らないので、直様すぐさま家を飛び出して、彼の母親に告げて、針医を迎いに行ってやろうと思った。
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
朧月ろうげつの匂ふおもてを行く刻み定刻九時四十分の時報今
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
カラカラチーン、チーン、チーン、チーン……気まぐれな隣の自鳴鐘とけいがもう夜の十時をつ、夕日がくわつと壁から鏡に照り反す。鶏頭が恍惚うつとりと息をつく、風が光る。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
(こんな夜更けに御用地などで、火をもすものがあろうとは?)
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ほつほつともれゆくみづのなやみのともし
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
使つかって見ると、少しおろかしいとこもあるが、如何にも親切な女で、いつ莞爾々々にこにこして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それは子供の為には「馬鹿」になるといふ事で、神様より人間の偉いとこたしかにこゝにある。
由「其様な事だって、それが肝腎なので、ウンと仰しゃい、男がくって、ちょいと錆声で一中節が出来る、それで揉むのが上手でお灸をえたり何かするので……」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「それ、利くであしょ、ここでえるは施行せぎょうじゃいの。もぐさらずであす。熱うもあすまいがの。それ利くであしょ。利いたりゃ、利いたら、しょなしょなと消しておいて、また使うであすソ。それ利くであしょ。」とめ廻すていに、足許あしもとなんぞじろじろと見て商う。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お京は家に入るより洋燈らんぷに火をうつして、火鉢をきおこし、吉ちやんやおあたりよと声をかけるに己れは厭やだと言つて柱きはに立つてゐるを
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
弦三は、黙ってうなずいた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ケエヅグリのあたまに火のいた、うんだら消えた
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
道幅二間ばかりの寂しい町で、(産婆)と書いた軒燈がすが二階造の家の前についている計りで、暗夜やみよなら真闇黒まっくらな筋である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
この遺書蝋燭の下にてしたためおり候ところ、只今燃尽き候。最早あらたに燭火をともし候にも及ばず、窓の雪明りにて、皺腹しわばら掻切かっきり候ほどの事は出来申すべく候。
ここにも、そこにも、ふらふらと、春の日をうちへ取って、白くひともしたらしく、真昼浮出てもうと明るい。いずれも御泊り木賃宿きちんやど
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それが、断続的なモウルス燈のダットダッシュを消して、両船の間に信号を交換させなかったのだろうと解釈されている。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
精霊のトモす火の浮遊する事を、たまがり=たまあがりと言ふのは、火光を以て、精霊の発動を知るとした信仰のなごりで、その光其自らが、たまと言はれた日琉同言の語なのであらう。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それが、内惑星軌道半径の縮伸じゃないか。いったんピリオドにまで縮んだものを、今度は波の頂点に博士のくびを合わせて、敷物カーペットもとどおりに伸ばしていったのだ。だから、つかを握り締めたままで、博士の死体はへやの中央に来てしまったのだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
人生への態度として、去年の夏のことね、私がすこし微熱出したときのその対応法のこと、なかなか一つのプンクトであると、よく思います。