“荷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にな46.5%
に29.2%
か9.7%
かつ8.8%
はす1.8%
にの1.3%
になは0.9%
が0.9%
にい0.4%
ニ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
膝の下の隠れるばかり、甲斐々々しく、水色唐縮緬(とうちりめん)の腰巻で、手拭(てぬぐい)を肩に当て、縄からげにして巻いた茣蓙(ござ)を軽(かろ)げに荷(にな)った、商(あきない)帰り。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自体(じたい)、蛾次郎(がじろう)の腕なり頭なりでは荷(に)の勝ちすぎたこの大鷲(おおわし)が、はたしてかれの自由になるかどうか、ここ、おもしろい見ものである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてその上で双方に不服がなければ改めて媒人(なこうど)を立て、結納を取り交し、五荷(か)とか、七荷とか、十三荷とか、花嫁の荷物を婚家へ運ぶ。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
所の猟師よりももっと詳しく知り尽していたという事で……気が向くと夜よなかでもサッサと支度して、鉄砲を荷(かつ)いで出て行くので
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
赭色(たいしや)になりて荷(はす)の茎ばかり情無う立てる間に、世を忍び気(げ)の白鷺が徐〻(そろり)と歩む姿もをかしく、紺青色に暮れて行く天(そら)に漸く輝(ひか)り出す星を脊中に擦つて飛ぶ雁の
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
百羊にして群るれば五尺の童子一人杖を荷(にの)うてこれを東西思いのままに追い得るがごとし、堯をして一羊を牽(ひ)き舜をして杖を荷うてこれを追わしめば、なかなか思いのままにならぬ
井戸は小屋を懸(かけ)、厠(かはや)は雪中其物を荷(になは)しむべき備(そなへ)をなす。雪中には一点(てん)の野菜(やさい)もなければ家内(かない)の人数(にんず)にしたがひて、雪中の食料(しよくれう)を貯(たくは)ふ。
垣衣(しのぶぐさ)、弟は我が名を萱草(わすれぐさ)じゃ。垣衣は浜へ往って、日に三荷(が)の潮を汲め。萱草は山へ往って日に三荷の柴を刈れ。弱々しい体に免じて、荷は軽うして取らせる
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
金(かねエ)入れゝば又荷(にい)送って呉れる訳にするだから、あんたも仲間と得意先が一軒殖(ふ)え、私(わし)も儲けを見るだアから、お互に得の有る事だから、屹度(きっと)送って下せえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
インケツ、ニゾ、サンタ、シスン、ゴケ、ロッポー、ナキネ、オイチョ、カブ、ニゲなどと読み方も教わり、気の無い張り方をすると、「質屋(ヒチヤ)の外に荷(ニ)が降り」とカブが出来、金になった。
放浪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)