“ニ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
23.1%
15.4%
15.4%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上つ毛野いかほの沼宇恵古奈宜(同巻十四)
いくさとは——豆ヲルニ豆ノ豆ガラヲク——ようなもの。また——モトコレ根ハヒトツカラ生ジタモノ——。どんなたたかいにせよ、赤子せきしの殺し合いは、それだけでも最大な御悲嘆でなければならない。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万葉まんにょうには、赭土ハニすなわち、をとる広場すなわち、と解している歌もあるから、丹生の字面もそうした合理見から出ていると見られる。にふべからみふべ・みぶと音の転じたことも考えてよい。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
課長はその悪漢どもを叩きのめすような手附きで、オイと体操を続けていった。しかしその楽しさも永くは続かなかった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ラジオが叫ぶイチサンンの号令に合わせて、課長は巨体をブンブンと振って、ラジオ体操を始めた。彼は何とはなしに、子供のような楽しさと嬉しさとがはらの底からこみあげて来るのを感じた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ねこ、(中略)人家ジンカチヒサキケモノヒトトコロナリ。温柔ヲンジウニシテヤスク、マタネズミトラフレバフ。シカレドモ竊盗セツタウセイアリ。カタチトラ二尺ニシヤクラズ。(下略げりやく
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
呀怎麽着了ヤソンモチョラ!(おい、どうしていたい。……)」
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
インケツ、ニゾ、サンタ、シスン、ゴケ、ロッポー、ナキネ、オイチョ、カブ、ニゲなどと読み方も教わり、気の無い張り方をすると、「質屋ヒチヤの外にが降り」とカブが出来、金になった。
放浪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
而も、古くして尚、痕を曳くのは、本の意の忘却せられて後、新しい利用のげ路を開くゆとりのあるものであつた為である。
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)