“煮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
に81.8%
た9.1%
にえ3.4%
だき1.7%
ニ1.1%
にや1.1%
だ0.6%
う0.6%
にる0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうした人(ひと)たちの集(あつ)まるところは、いつも笑(わら)い声(ごえ)のたえるときがなければ、口笛(くちぶえ)や、ジャズのひびきなどで、煮(に)えくり返(かえ)っています。
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
前日から煮(た)きこめた百珍の料理は銀盤に盛られ、酒も家蔵の吟醸(ぎんじょう)を幾壺(いくつぼ)となく持ち出して、客の前において封を切るばかりに用意していた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みすみす煮(にえ)湯ば呑まして知らん顔をしているのだぞ! (段六が何か言おうとするのに押しかぶせて)うう、百姓は弱え、受身だ
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
「別段面白いとは思はないね。いゝお酒を飮ませてくれて、他人が邪魔さへしなければ、關東煮(だき)で結構なんだ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
「青梅(セイバイ)、酒ヲ煮(ニ)テ、英雄ヲ論ズ——。さっきから詩の初句だけできているが、後ができない。君、ひとつそれに、あとの詩句をつけてみんか」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宵に母親に警(いまし)め責められた房吉は、隠居がじりじりして業(ごう)を煮(にや)せば煮すほど、その事には冷淡であった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それからお土産の包を開いて、水煮(だ)きにしてある鶏(かしわ)の肉を、筍(たけ)の皮ぐるみそれらの御馳走と一緒に並べた。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
主人のごとくこんな利目(ききめ)のある薬湯へ煮(う)だるほど這入(はい)っても少しも功能のない男はやはり醋をかけて火炙(ひあぶ)りにするに限ると思う。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その汁でメリケン粉一杯をいためて赤葡萄酒(あかぶどうしゅ)を好(い)い加減(かげん)に注(つい)でその中へ今のいためた鰻を入て塩胡椒で味をつけて一時間位煮(にる)のです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)