“煮染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にしめ50.0%
にじ26.1%
にし21.7%
せち2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小家こいえがちょっと両側に続いて、うんどん、お煮染にしめ御酒おんさけなどの店もあった。が、何処どこへも休まないで、車夫わかいしゅは坂の下でくるまをおろした。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はこう注意して、じかに局部をおさえつけている個所を少しゆるめて見たら、血が煮染にじみ出したという話を用心のためにしてかせた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どっさり持ってめえりましたぞい。おなますも持って参りましたぞい。ほれ、これが金平きんぴら……煮染にしめもありますで……ひらべの煮付け……
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ことごとく、竹の皮包みの喰べ物ばかり! お煮染せち……酢の物……赤飯こわめし……醤油瓶……酒の一合瓶……沢庵包み……
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)