“にじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ニジ
語句割合
31.7%
27.3%
11.9%
5.9%
4.9%
3.6%
2.1%
煮染2.0%
膝行1.3%
1.3%
浸染1.0%
虹霓0.7%
二時0.7%
入染0.5%
鈍染0.5%
浸潤0.5%
濁染0.3%
二字0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
蹂躙0.3%
0.3%
煑染0.2%
二点0.2%
彩虹0.2%
染潤0.2%
湿0.2%
滲染0.2%
潤染0.2%
0.2%
0.2%
煮浸0.2%
膝進0.2%
荷締0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は荒く息をしながら、左の腕で顔をった。するとその二の腕の内側に、大きな掻き傷が二できて、血のんでいるのが見えた。
暴風雨の中 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
自然に出る、女の言葉は、瞬間ののやうなものであるだけに、富岡は、誘はれる気持ちで、ゆき子の指を取り、唇に持つて行つた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
自宅へも寄らずにその足で海老床へ駈けつけた勘次は、案の定暢気そうな藤吉を見出してそのままり寄ると何事か耳許へ囁いた。
「どこから。」といって勇美子は嬉しそうな、そしてを下げていたせいであろう、耳朶に少し汗がんで、の染まった顔を上げた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(興奮しつつ、びりびりと傘を破く。ために、つき、指さき腕など血汐む——取直す)——畜生——畜生——畜生——畜生——
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたくしは、そういうと女の本能から、差し向いのテーブルながら掛けた椅子をちょっと池上の方へり寄せるしなを致しました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
すると美留藻は乱暴にも、突然馬を紅矢に乗りかけて、逃げる間もなく踏みり蹴散らして、大怪我をさせてしまいました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
先生のんだ眼が煮染んで来た。しきりに咳が出る。浅井君はなるほどそれが事実ならと感心した。ようやく気の毒になってくる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
権六は主膳の近くへ膝行り寄る。そうすると主膳の声がいっそう低くなって、権六のほかは何人にも聞き取れない声で
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雪こそ降つてゐませんでしたが、湿つた夜の黒い空は私の窓の前迄みよせて居りました。まるで私は湖の底に坐つてゐるやうに思はれました。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
そして何といふことなし、瞼の裏に涙の浸染んで來るのを覺えて、ちよつとの間ながら病苦の薄らいで行くやうなうと/\した氣持になりかけた。
奇病患者 (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
何しろこんな時は気を落ちつけて寝るのが肝心だと堅く眼を閉じて見る。すると虹霓にして振りくように、眼の前が五色の斑点でちらちらする。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
は、草木る、一時二時との談話暫時途絶えた、ふと、すと、何處ともなく轟々と、遠雷くが同時戸外では、猛犬稻妻がけたゝましく吠立てるので
薄紫色に大体は癒着しているように見えながら、探りを入れたら、深く入りそうに思える穴もあって、そこから淋巴液のようなものが入染んでいた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
花薄荷、燃えたつ草叢火焔火蛇のやうなこの花の魂は黒い涙となつて鈍染んでゐる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
だが、見つめていると、い一面の雲のような花の層に柔かい萌黄いろの桃の木の葉が人懐かしく浸潤み出ているのに気を取りされて、蝙蝠傘をすぼめて桃林へ入って行った。
桃のある風景 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
丁度膝頭のあたりからふくらへかけて、血管が青く透いて見える薄い柔かい肌の上を、紫の斑点がぼかしたように傷々しく濁染んでいる。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
かづら、二字三色明初めて、十人十色す。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
寝起きらしい不活溌なところの微塵もない、爽やかな表情のうちにも、愛児を喪った悲痛ながあって、たきばかりの美しさに、み出る自然の愛嬌も世の常ではありません。
おのずとみ出るような、なにか薄膜を無数に重ね合せたふうな雲が、風に追われて後から後から、大空に堆積し、山にのしかかった果ては、雨になる。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
心柄とはいいながら、夜風に吹きされて、私は眼頭に涙をませて帰った。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
対う河岸は宗右衛門町で、何をする家か、灯がゆら/\と動いて、それが、螢を踏み蹂躙つた時のやうに、キラ/\と河水に映つた。初秋の夜風は冷々として、河にはが立つてゐた。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
生を愛して心なす寶石の胸
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
してると、繼目脊中つた局部が、つてゐた。御米一杯にそれをえてれとんだ。宗助からは煑染した。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
兎角するうちに立秋つた。二百十日には、いて、つた。には薄墨煑染んだがしきりにいた。寒暖計が二三がりりにがつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
柱時計の午後二点をうつ拍子に、入り来たりしは三十八九の高き婦人なり。束髪の前髪をきりて、ちぢらしたるを、き額の上にて二つに分けたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
たちまち柱時計は家内に響き渡りて午後二点をうちぬ。おどろかれし浪子はのがるるごとく次の間に立てば、ここには人もなくて、裏のに幾と看護婦と語る声す。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
余はこの輪廓の眼に落ちた時、を逃れた月界嫦娥が、彩虹追手に取り囲まれて、しばらく躊躇する姿とめた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
から起上って、急いでその戸棚をガラリ開けて見ると、こは如何に、内には、油の染潤んだ枕が一つあるばかり、これは驚いて、男は暫時茫然としていたが
一つ枕 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)
眼尻には涙さえ湿んでいる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
墓塲を片側にした裏町には赤い提燈の灯がところ/″\に、表の賑やかさを少しちぎつて持つて來た樣な色を浮べてぼんやりと滲染んでゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
侯爵は枯蔦をひいての雪を落した。家のなかに寝てゐた薄闇が匂ひもののやうに大気へ潤染んで散る。腰めの葡萄蔓の金唐草に朝の光がまぶしく射す。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
近くにも遠くの枝にも——紅梅は黒く、白梅は青く、夜がすみにんでいた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
インクのんだのを吸ひ取るが、皿に盛つてあるのを取つて、又非常に早く窓に帰つて、その皿の中の沙を、丁度中庭を通つてゐた誰やらに蒔き掛けた。
(新字旧仮名) / ジュール・クラルテ(著)
昨日までは身体から火花が出て、むくむくと血管を無理に越す熱き血が、汗を吹いて総身煮浸み出はせぬかと感じた。東京はさほどにしい所である。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「それは戴いて居ります。だが、実を申しますと、警察の旦那方にああやつて表へ立たれましては、こゝいらの店子がすつかり弱つちまひますので。」とさんは膝進り寄つて来て声を低めた。
は三つのれて五つの一寸與吉がもう八つか九つにつてるとへて土産ひたくつたのである。煎餅毎日使つて手拭つて荷締めのりつけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
洗練された近代フランス人の「憂鬱な朗らかさ」が、大気のように軽く、のように鮮麗に、そして夢のように果敢なく動くのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)