トップ
>
浸潤
>
にじ
ふりがな文庫
“
浸潤
(
にじ
)” の例文
ただ鏡がものを
映
(
うつ
)
し
窓掛
(
まどか
)
けが風にふわふわ動く。そういうあたりまえのことにひょいと気がつくと何とも知れない涙が眼の奥から
浸潤
(
にじ
)
み出るのだ。いつかもこういう
事
(
こと
)
があった。
売春婦リゼット
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
だが、見つめていると、
紅
(
あか
)
い一面の雲のような花の層に柔かい
萌黄
(
もえぎ
)
いろの桃の木の葉が
人懐
(
ひとなつ
)
かしく
浸潤
(
にじ
)
み出ているのに気を取り
倣
(
な
)
されて、
蝙蝠傘
(
こうもりがさ
)
をすぼめて桃林へ入って行った。
桃のある風景
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
そこをとっくり胸に入れて、大事な品物を預ったつもりになりなさい。元来、大事な預り物ゆえ、少しくらい嵩張ろうが、汁が
浸潤
(
にじ
)
み出ようが、そっくりそのまま大事に預って置く。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
“浸潤”の解説
浸潤(しんじゅん)とは、「浸」- しみること。「潤」-潤って水気を帯びることであり、
液体が少しずつしみ込み濡れること。
思想や勢力などが次第に浸透して拡散すること。
がん細胞が周囲の組織へ広がること。
リンパ球や白血球などの細胞が、炎症の起こっている部位に集まってくる状態。
局所麻酔薬などの薬剤を生体の組織に注入して周辺にその効果を及ぼす事。局所浸潤麻酔。
胸部X線検査上の異常陰影。肺浸潤。
等を意味する。ここでは、がん細胞の浸潤について説明する。
(出典:Wikipedia)
浸
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
潤
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“浸”で始まる語句
浸
浸々
浸水
浸染
浸込
浸透
浸礼
浸蝕
浸入
浸剤