“浸々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんしん55.6%
しみじみ33.3%
ひたひた11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、自然に身の近くに、やがて浸々しんしんと、水が誘いにくれば、たちまち泥の皮をはいで、ちろちろと泳ぎだすのです。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや、お気にさはりましたらおゆるし下さいまし。貴方とは従来これまで浸々しみじみお話を致した事もございませんで私といふ者はどんな人物であるか、御承知はございますまい。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
まわりに浸々ひたひたと押し寄せて来る、知識的な空気に対して、この点では両親は期せずして一致して社会への競争的なものは持っていた。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)