“事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こと51.7%
つか18.0%
ごと8.7%
3.6%
こつ2.9%
こっ2.6%
こた2.4%
2.4%
こッ1.4%
ツカ1.2%
こん0.9%
わざ0.5%
コト0.5%
こツ0.3%
つかう0.3%
つこ0.3%
ゴト0.3%
ごっ0.2%
ごつ0.2%
ごど0.2%
ごツ0.2%
0.2%
とし0.2%
0.2%
ほと0.2%
まつり0.2%
コトヲ0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太古たいこ遺跡ゐせき發掘はつくつに、はじめてくだしたのは、武藏むさし權現臺ごんげんだいである。それは品川しながはたくからきはめてちかい、荏原郡えばらぐん大井おほゐ小字こあざこと
ここによきはかりごとこそあれ、頃日このころ金眸きんぼう大王が御内みうちつかへて、新参なれどもまめだちて働けば、大王の寵愛おおぼえ浅からぬ、彼の黒衣こくえこそよかんめれ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
結婚なども「つまらないこしらごと」と見、家のうちに多くの子孫をかかえて、その子孫繁栄のために、あくせくしている一般の風をも
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だから、いわないッちゃない。」と蘿月は軽く握りこぶし膝頭ひざがしらをたたいた。お豊は長吉とお糸のことがただなんとなしに心配でならない。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
『早くけえつて寢るこつた。恁麽こんな時何處ウ徘徊うろつくだべえ。天理樣拜んで赤痢神が取附とつつかねえだら、ハア、何で醫者藥がるものかよ。』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
がシカシ君のこったから今更直付じかづけににくいとでも思うなら、我輩一の力を仮しても宜しい、橋渡はしわたしをしても宜しいが、どうだお思食ぼしめし
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ばかをいうぜ。お豊の前でそんな事いうやつがあるものか。お豊、おっかさんの言ってるこたア皆うそだぜ、に受けるなよ」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
何人なんびとも大半は婦人によつて教育せられるのであると云ふ一を見ても、婦人は男子と対等の生活を営みる権利をつて居るのはあきらかである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
何うもこれは出来ないわざでげすな、ちょいとぎょくを付けて、祝儀を遣った其の上で、情夫いゝひとに会わして遣るなんてえ事は中々出来るこッちゃア有りやせん
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
倭人の神にツカへさせ、信仰習合・祭儀統一の実を、其旧領土なる郡々に伝へさせようと言ふ目的があつたものと推定することは出来る。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
われ先ず親方にべなって見べし。ここのがよりも欲にかかるべえに。……芸もねえこん可愛めんこくもねえつらつんだすなてば
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
武士たるもの二〇みだりにあつかふべからず。かならずたくはをさむべきなり。なんぢいやしき身の分限ぶげんに過ぎたるたからを得たるは二一嗚呼をこわざなり。
○先日下され候御文の内にぼふず坊主になり、山のをくへでもはいりたしとの事聞へ、ハイハイヱヘンをもしろきコト兼而カネテ思ひ付おり申候。
『それや不可いかん。止せ、後藤君。自殺は弱い奴等のするこツた。……死ぬまでれ。いや、殺されるまでだ。……』
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
こころみに問う、天下の男子、その妻君が別に一夫を愛し、一婦二夫、家におることあらば、主人よくこれを甘んじてその婦人につかうるか。また『左伝さでん』にそのしつかううということあり。
中津留別の書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ゆえに明君は民の産を制し、必ず仰いではもって父母につこうまつるに足り、してはもって妻子をやしなうに足り、楽歳には終身飽き、凶年には死亡を免れしめ、しかる後って善にかしむ。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
而も芸容は、和ゴト以外の領域を思はせるものがあり、芸質は明らかに辛抱立役或は脇役に向つてゐた。父延若とても、美しい顔ではなかつた。だが、長い鍛錬が其に自在性を与へた。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「知っとる、知っとる。ほんに酒好きけんな。飲ますごっちなか。とてんえれえお爺さんのごたる。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そこで五円札ば、うんち投げえて、何処どこっちゃよかけん、五円がつぬしがよかごつけさせちいうて、じゃらんじゃらんじゃらんじゃらん駈け廻ったもんですたい。愉快でしたもんな。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
『おめえ、まだ善くねえごどして来たな?』と怨めしさうに見る。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、背負しよつてるひとは、「なんだね、おまへわらごツちやないやね。」とひながらまたひよろ/\。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はとかく邪魔がはいる——人の世の習いとやら。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
されば夫婦の間は、何時か不和ふわになツて、父はぎやく待する、母は反抗する、一粉統ごだ/\としと共につのるばかりであツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ついて只、宗虎が親類江御咄し被成候得バ、喜び可申存候。
八重「半治はん誠にほめえはりいよう、ほれじゃアまねえよ、ふァたい此家ほゝているに、ほめえがほんなほとをひてや親分ほやぶんまねえよ、小兼ほはねはんにひまになってへえれってえ、ほれじゃア可愛ははひほうだアへえ」
対えて曰く、これをくすというにあらざれども、願わくは学びがてらにせん、宗廟のまつりしくは会同のとき、玄端(を)章甫(を冠り)願わくは小相とならん。点よ爾は何如。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
凡隊中所費シヨヒ銭糧センリヤウ 其自営ジエイノ功ニ取ル亦互ニ相分配ブンハイシ 私スル所アル勿レ 若アゲテコトヲヨウタラ 或ハ学料ガクリヤウ欠乏ケツボウイタストキハ隊長建議ケンギシ 出碕シユツキ官ノ給弁キウベン
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
けれどもチベットでサラット・チャンドラ・ダース師のインド人であるということを知って居るのは世通の人だけで、普通の人はみな英国人だと言うて居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)