“事”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こと50.4%
つか18.4%
ごと8.2%
4.3%
こつ3.3%
こっ2.9%
2.5%
こた2.0%
こッ1.6%
ツカ1.4%
(他:24)5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“事”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸71.0%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]51.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「ハハハハそうだろうと思った——しかしほんこと、泥棒は飛んだ災難でしたな。山の芋ばかり持ってたのですか」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
のくらゐなことが……なんの……小兒こどものうち歌留多かるたりにつたとおもへば——」
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
御史の密奏を聞召きこしめして、すなわ宦官かんがんの建文帝に親しくつかえたる者を召して実否を探らしめたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
神職・神人が神の外に仏につかへることを憎しまなかつた時代だから、かう言ふ異形の祭官をも、不思議とせぬ時が続いて来た。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そして、まつたくこれほどあそきることをらないあそごともちよつとほかにはささうだ。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
るのがさだまりごと、……ひとうんひとつづゝてんほし宿やどるとひます。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「だから、はないツちやない。」と蘿月らげつは軽くにぎこぶし膝頭ひざがしらをたゝいた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「エエ、そりゃあやさしいってすけど……こんなとこでポイポイ云っちまうにはおしい話だから私がお話ししたくなった日に云いましょう」
芽生 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
『あ、陸奥ですか。あれには僕も一度乗ツた事がある。余程ようぽど以前まへこつたが………………………』
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼奴あいつこつた、橋の方へでも行つてブラ/\してるだらう。それより俺は頭が痛くて為様しやうがないから、寝かして呉れよ。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
林「いえ、旦那様がえ懸けて下せえますから、お互に思えば思わろゝで、そりゃア尊公あんた当然あたりめえこって」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
長「才槌せえづちで二つや三つ擲って毀れるような物が道具になるか、大概ていげえ知れたこった、耄碌しちゃア駄目だ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほかでも無い、この頃叔母がお勢と文三との間をせくような容子が徐々そろそろ見え出した一で。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
つまにしたい、——わたしの念頭ねんとうにあつたのは、ただかうふ一だけです。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「ばかをいうぜ。お豊の前でそんな事いうやつがあるものか。お豊、おっかさんの言ってるこたア皆うそだぜ、に受けるなよ」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
わたしたちが若か時分な、腹が痛かてて寝るこたなし、産あがりだて十日と寝た事アあいません。世間が開けてっと皆がよおうなり申すでな。はははは。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
……(下人に對ひて)おのしそばってゐながら、わし隨意的えいやうにされてゐるのを、てゐるとはなんこッちゃい。
母「さア作右衞門さんこれで別れましょうよ、何処どこまで送っても同じこッたからこれで」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「君ニツカエテソノモトヲ忘レズ。関羽はまことに天下の義士だ。いつか去ろう! いつかかえり去るであろう! ああ、ぜひもない」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
屋敷中の人々は、ウヘ近くツカへる人たちから、垣内カキツの隅に住む奴隷ヤツコ婢奴メヤツコの末にまで、顏をカヾヤかして、此とり沙汰を迎へた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
銭金ぜにかねはさてかっせえ、だが、足を濡らすは、厭なこんだ。)と云う間もえ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……芸もねえこん可愛めんこくもねえつらつんだすなてば
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
今、民窮シ、兵疲ルルモ、コトムベカラズ、僅カニ一州ノ地ヲ以テ、吾レ二十倍ノ賊ト持久セントス。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○先日下され候御文の内にぼふず(坊主)になり、山のをくへでもはいりたしとの事聞へ、ハイハイヱヘンをもしろきコト兼而カネテ思ひ付おり申候。
『黒かつたか。噫。黒かつたか。』と謂ツて、楠野君は大きい涙を砂に落した。『それや不可いかん。止せ、後藤君。自殺は弱い奴等のするこツた。……死ぬまでれ。いや、殺されるまでだ。……』
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「このせつこツたから………。」おとよはふと気がついたやうに茶棚ちやだなから菓子鉢くわしばちを出して、「あいにくなんにも無くつて………道了だうれうさまのお名物めいぶつだつて、鳥渡ちよつとおつなものだよ。」とはしでわざ/\つまんでやつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
こころみに問う、天下の男子、その妻君が別に一夫を愛し、一婦二夫、家におることあらば、主人よくこれを甘んじてその婦人につかうるか。
中津留別の書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
夫を主人と思ひ敬ひ慎みてつかうべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
まめまめしき老僕が心を用いてつこうるあり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ゆえに明君は民の産を制し、必ず仰いではもって父母につこうまつるに足り、してはもって妻子をやしなうに足り、楽歳には終身飽き、凶年には死亡を免れしめ、しかる後って善にかしむ。ゆえに民のこれに従うや軽し。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
(十四) 子曰く、君子は食かんことを求むるなく、きょ安からんことを求むるなく、わざくしてことを慎み、有道にいて正す。学を好むというべきなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
人の生まるる始めのこと、死にてのちの理などを推慮おしはかりにいうは、いとやくなきわざなれば、ただに古伝説を守りて、人の生まるることは、天津神あまつかみくすしくたえなる産霊むすび御霊みたまによりて
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「知っとる、知っとる。ほんに酒好きけんな。飲ますごっちなか。とてんえれえお爺さんのごたる。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
『おめえ、まだ善くねえごどして来たな?』と怨めしさうに見る。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、背負しよつてるひとは、「なんだね、おまへわらごツちやないやね。」とひながらまたひよろ/\。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
されば夫婦の間は、何時か不和ふわになツて、父はぎやく待する、母は反抗する、一粉統ごだ/\としと共につのるばかりであツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
八重「半治はん誠にほめえはりいよう、ほれじゃアまねえよ、ふァたい此家ほゝているに、ほめえがほんなほとをひてや親分ほやぶんまねえよ、小兼ほはねはんにひまになってへえれってえ、ほれじゃア可愛ははひほうだアへえ」
対えて曰く、これをくすというにあらざれども、願わくは学びがてらにせん、宗廟のまつりしくは会同のとき、玄端(を)章甫(を冠り)願わくは小相とならん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
凡隊中所費シヨヒ銭糧センリヤウ 其自営ジエイノ功ニ取ル亦互ニ相分配ブンハイシ 私スル所アル勿レ 若アゲテコトヲヨウタラ 或ハ学料ガクリヤウ欠乏ケツボウイタストキハ隊長建議ケンギシ 出碕シユツキ官ノ給弁キウベン
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
其中では「祭りは、マツりだ。政はマツゴトだ」と強調して唱へられた、先師三矢重松博士の考へが、まづ、今までの最上位にあるものである。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)