“俯”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うつむ32.3%
27.2%
17.1%
うつ10.6%
うつぶ3.2%
ウツム1.4%
かが0.9%
0.9%
0.9%
のめ0.9%
(他:10)4.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“俯”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.8%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ひとりはうつむきて臥し、ひとりは同囚なかまの背にもたれ、ひとりはよつばひになりてこの悲しみの路をゆけり 六七—六九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
仰げばかさを張つたやうな樹の翠、うつむけば碧玉をいたやうな水のあを、吾が身も心も緑化するやうに思はれた。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
われは日ごとに公苑に往き戲園しばゐに入り、又心安からぬまゝに寺院を尋ねて、聖母マドンナの足の下にすることあり。
久しく頭をした後虚空こくうに昇り、自分で火を出し身をいて遺骸地に堕ちたのを、王が収めてこの塔を立てたと見ゆ。
——見るにたえず、高直は下にうずくまったが、顔を上げたとき、もうその人はくれないの座に前身をせていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
矢も、火の粉も、家のなかまで飛んで来た。凄まじい表の武者声に、彼女の母は、耳をふさいだまま、室の外にっ伏していた。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弱くて若い女の子に、それがどうなるものでせう。お鶴は口惜しさも涙も隱さうともせず、うつ向いて前掛に顏を埋めるのです。
じっと、首をたれて、お市はうつ向きこんでいたが、もう女の特有な度胸がすっかりすわったように、言葉のふるえも消えて、
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
維盛卿は至極の道理に面目なげに差しうつぶき、狩衣の御袖を絞りかねしが、言葉もなく、ツと次の室に立入り給ふ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
手紙を三四行読みかけた時、お文がこんなことを言つたので、源太郎は手紙の上にうつぶいたなりに、首をぢ向けて、お文の方を見た。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
アワタダしく拾はうとする姫のウツムいた背を越して、流れる浪が、泡立つてとほる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アワタヾしく拾はうとする姫のウツムいた背を越して、流れる浪が、泡立つてとほる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
そこでかれはかがんだ——もっともかねてリュウマチスに悩んでいるから、やっとの思いでかがんだ。
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
重い荷をしょった人夫の番になると、丸木の梯は、弓のようにしなって、両足を互い違いに、物を狙うようにかがみ身になって、フラフラしていたが、先に登りついた嘉門次は、崖の上から手を借して、片手で樅の幹を抱えながら、力足を踏ん張って引きあげる
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
しかも心持右側を下にしてし加減に眼を閉じているその屍体は、房々と渦巻いた金髪は乱れて地上に長く波うって、右腕は付根からぎとられていた。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
軍夫たちは、一斉に、わっと喚き合って、草の中へした。——間をいて、また十発ばかり弾が飛んで来た。最後の二、三発は、おそろしく標準が的確で、草の中にもぐっていた一人が脚を撃たれた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飛出しざまプッツリと菅笠の上から糸経いとたてを着ている肩先へ斬込まれ、アッといいながら前へめる時
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
川はいま段落をして、船が引きずり卸されるやうに、下向きになつたかとおもふと、船頭たちは櫂の手を休めて、無抵抗主義に乗り越える、その時は爪先が立つて、前へめるやうな気がして、人々は思はず、荷の上の油紙を引き寄せ、腰から下へ
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
太い、逞ましい喬木でも、しんが朽ちているから、うっかりつかまると枝が折れて、コイワカガミや、ミヤマカタバミの草のしとねのめったりする。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
侍「イヽヤ勘弁相成らん、不埓至極の奴だ、往来の妨げをして、侍たる者の袴へコレ此の通り泥を附けて、拙者の折屈おりかゞみを突いたからのめったのだ、勘弁相成らんから八山やつやまへ参れ、斬殺ぶッぱなして遣るから」
———「オカシイデスヨ、奥サンガドコニモイラッシャラナイラシイデス」ト云ウノデ、敏子ガ捜スト、妻ハ風呂ニカッタママ浴槽ノ縁ニ両手ヲ掛ケ、ソノ上ニ顔ヲセニシテねむッテイタ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その人は右の腕を左大臣の右の肩にかけ、面を深く左大臣の背に打つせて、死んだようにぐったりとなりながら、それでもどうやら自分の力で歩みを運んでいるのであったが、さっき御簾からこぼれて見えたきらびやかな袂や裾が
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
どうしたはずみか、太夫たゆうおどってたあしが、つまずいたようによろよろっとしたかとおもうと、あッというもなく、舞台ぶたいへまともにしちまったんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
決勝線突入後、他の三国選手が、余裕よゆうを示して、ボオトをランデングに附け、掛声かけごえ勇ましく、頭上高く差し上げたに引き替え、日本選手は決勝線に入ると同時に、精力全く尽き、クルウ全員ぐッたりとオォルの上に突っし、森整調以下
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
「先生、昨夜の連中は毒瓦斯ガスにやられたそうです。症状からみると一酸化炭素の中毒らしいですが、どうも可哀想かわいそうなことをしました」と松ヶ谷学士は下をいた。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と云いかけ親父の顔を見て、恥かしそうに下をき真赤になりました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ひめはしばらくさしうづむいてかんがんでられましたが、そのうち次第しだいにそのかたくちびるすこしづつほころびてまいりました。
船はいきほひづいて、滅入るやうに前にかゞんで、又ひとうねりの大波を乗つ越すと、瀬の水は白い歯を剥き出して、船底をがりがり噛み始める、水球が飛び散つて、舷側は平手で、ぴちやぴちや叩かれる音がする、腰の廻りへ
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
——敵は射るとも、河中にて、弓は射返すな。うちふしすぎて、かぶと頂辺てっぺんを射られるな。水のうえにて身づくろいすな。物の具に透間すきまあらすな。——弓と弓とを持合うて、前なる馬の尻輪に、うしろの馬の頭を持たせて、息をつがせよ、息つぎ合えよ。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皇都ノ宏麗ニ
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)