“俯視”の読み方と例文
読み方割合
ふし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すすむこと一里半にしてきふ暖気だんきかんず、俯視ふしすれば磧礫間温泉おんせんありて数ヶ所にづ、衆皆くわいぶ、此処はあざはな或は清水沢しみづさはと称し
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
今は温泉場として知られて居るが、当時は城が有ったものと見える。政宗は本軍を飯坂に据えて、東のかた南北に通って居る街道を俯視ふししつつ氏郷勢を待った。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
夫人の美しくれたる目の深黒なる瞳は、極めて靜かに極めて重く、我面を俯視ふしす。若し人ありて、此時我等二人を窺ひたらんには、われその何のことばもてこれを評すべきを知らず。