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俯視
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ふし
ふりがな文庫
“
俯視
(
ふし
)” の例文
進
(
すす
)
むこと一里半にして
急
(
きふ
)
に
暖気
(
だんき
)
を
感
(
かん
)
ず、
俯視
(
ふし
)
すれば磧礫間
温泉
(
おんせん
)
ありて数ヶ所に
出
(
い
)
づ、衆皆
快
(
くわい
)
と
呼
(
よ
)
ぶ、此処は
字
(
あざ
)
を
湯
(
ゆ
)
の
花
(
はな
)
或は
清水沢
(
しみづさは
)
と称し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
今は温泉場として知られて居るが、当時は城が有ったものと見える。政宗は本軍を飯坂に据えて、東の
方
(
かた
)
南北に通って居る街道を
俯視
(
ふし
)
しつつ氏郷勢を待った。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
夫人の美しく
截
(
き
)
れたる目の深黒なる瞳は、極めて靜かに極めて重く、我面を
俯視
(
ふし
)
す。若し人ありて、此時我等二人を窺ひたらんには、われその何の
辭
(
ことば
)
もてこれを評すべきを知らず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
只管
(
ひたすら
)
写真機械を
携
(
たづさ
)
へ来らざりしを
憾
(
うら
)
むのみ、
愈
(
いよ/\
)
溯れば
愈
(
いよ/\
)
奇にして山石皆凡ならず、右側の
奇峰
(
きばう
)
を
超
(
こ
)
へて
俯視
(
ふし
)
すれば、
豈図
(
あにはか
)
らんや
渓間
(
けいかん
)
の一丘上
文珠
(
もんじゆ
)
菩薩の
危坐
(
きざ
)
せるあり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
こゝの舞台は隅田川を
俯視
(
ふし
)
すべくして、月夜の
眺望
(
ながめ
)
四季共に妙に、雪のあしたに
瓢酒
(
ひさござけ
)
を酌んで、詩を吟じ歌を案ぜんはいよ/\妙なり。仙骨あるものは登臨の快を取りて予が言の欺かざるを悟るべし。
水の東京
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
加ふるに
石南
(
しやくなん
)
の
蟠屈
(
ばんくつ
)
と
黄楊
(
つけ
)
の
繁茂
(
はんも
)
とを以てし、難
愈
(
いよ/\
)
難を増す、
俯視
(
ふし
)
して水を
索
(
もと
)
めんとすれば、両側
断崖絶壁
(
だんがいぜつぺき
)
、水流は
遥
(
はるか
)
に数百尺の
麓
(
ふもと
)
に
在
(
あ
)
るのみ、
勇
(
いう
)
を
鼓
(
こ
)
して
早
(
はや
)
く山頂に
到
(
いた
)
らんか
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
“俯視”の意味
《名詞》
上から見下ろすこと。
(出典:Wiktionary)
俯
漢検1級
部首:⼈
10画
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
“俯”で始まる語句
俯向
俯
俯伏
俯瞰
俯目
俯仰
俯居
俯臥
俯仰天地
俯向形