“危坐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしこま50.0%
きざ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またこういう事も有る※前のように慾張ッた談話はなしで両人は夢中になッている※お勢は退屈やら、手持無沙汰ぶさたやら、いびつに坐りてみたり、危坐かしこまッてみたり。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
お吉とも/″\噴飯ふきだして笑ひ、清吉昨夜は如何したか、となぶれば急に危坐かしこまつて無茶苦茶に頭を下げ、つい御馳走になり過ぎて何時か知らず寝て仕舞ひました、姉御
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
只管ひたすら写真機械をたづさへ来らざりしをうらむのみ、いよ/\溯ればいよ/\奇にして山石皆凡ならず、右側の奇峰きばうへて俯視ふしすれば、豈図あにはからんや渓間けいかんの一丘上文珠もんじゆ菩薩の危坐きざせるあり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
いわく、丁晋公臨終前半月、すでくらはず、ただ香をいて危坐きざし、黙して仏経をじゆす、沈香の煎湯せんたうを以て時々じゞ少許せうきよあふる、神識乱れず、衣冠を正し、奄然えんぜんとして化し去ると。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)