“かしこま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カシコマ
語句割合
82.1%
危坐2.7%
2.7%
端坐2.7%
跪坐1.8%
0.9%
畏承0.9%
蹲踞0.9%
平伏0.9%
0.9%
惶畏0.9%
正坐0.9%
跑踞0.9%
跪座0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お百姓さんはきちんとかしこまって坐っていたのでしびれをきらしたらしく、一寸足を崩して私を見て笑った。とても邪気のない笑いだった。
遁走 (新字新仮名) / 小山清(著)
お吉とも/″\噴飯ふきだして笑ひ、清吉昨夜は如何したか、となぶれば急に危坐かしこまつて無茶苦茶に頭を下げ、つい御馳走になり過ぎて何時か知らず寝て仕舞ひました、姉御
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
正太は大人らしうかしこまりて加減が惡るいのですかと眞面目に問ふを、いゝゑ、と母親怪しき笑顏をして少し經てばなほりませう、いつでも極りの我まゝさん、嘸お友達とも喧嘩しませうな
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わななく手頭てさきを引手へ懸けて、胸と共に障子を躍らしながら開けてみれば、お勢は机の前に端坐かしこまッて、一心に壁とにらくら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と割膝に跪坐かしこまって、飲みさしの茶の冷えたのを、茶碗に傾け、ざぶりと土間へ
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どこかへ行って酒を飲まして、ちょいと例の毒薬を飲ましゃあ訳は無い、酔って寝たようになって、翌日あすの朝はこの世をおさらばだ。「かしこまりました。しかし今時青楼おちゃやで起きていましょうか。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
へいかしこまりました。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
畏承かしこまりましてございます。そのほかにお言伝てはござりませぬか」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
畏承かしこまりました」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
たづねらるゝやと白洲しらす蹲踞かしこまる時に大岡殿平左衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
打れ繩目なはめ嚴敷きびしく栗石くりいしの上に蹲踞かしこまり其次に女房節しうと藤八ともつゝしんで平伏へいふくす又右の方には訴訟人九郎兵衞夫婦其外引合の者村役人等居並びしが何れも遠國邊鄙へんぴの者始めて天下の決斷所へ出ければ白洲の巍々堂々きらびやかなるに恐怖きようふなし自然しぜん戰慄ふるへ居たりける又た本多家の役人松本理左衞門始め吟味掛りの者一同留守居るすゐ付添つきそひ縁側えんがはまかり出左の方には
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はやく酒殽さかなをつらねてすすめまゐらすれば、八四万作しやくまゐれとぞおほせらる。かしこまりて、美相びさう若士わかさぶらひ膝行ゐざりよりて八五瓶子へいじささぐ。かなたこなたにさかづきをめぐらしていと興ありげなり。
かれここにその一尋鰐に告りたまはく、「然らば汝送りまつれ。もしわた中を渡る時に、な惶畏かしこませまつりそ」
お政は学問などという正坐かしこまッた事は虫が好かぬが、いとし娘のたいと思ッてる事と、そのままに打棄てて置く内、お勢が小学校を卒業した頃、隣家の娘は芝辺のさる私塾へ入塾することに成ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
繩目なはめまゝにて跑踞かしこまる同人妻せん與惣次もつゝしん平伏へいふくなし何れも遠國片田舍の者始めて天下の決斷所けつだんしよへ召出されあをめの大砂利おほじやり敷詰しきつめ雨覆あめおひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御嶽冠者はこう云いながら、自分の前に跪座かしこまっている筑紫権六の顔を見た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)