“恐怖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おそれ36.8%
きょうふ19.6%
きようふ14.1%
こわ6.7%
おっかね3.1%
おっかな2.5%
おそろ1.8%
こわごわ1.8%
おそる1.2%
おそろし1.2%
おそろしさ1.2%
きやうふ1.2%
くふ1.2%
おそ0.6%
おじおそ0.6%
おずおず0.6%
おびえ0.6%
けうふ0.6%
こは/″\0.6%
こわい0.6%
こわがら0.6%
クフ0.6%
ザ・テラー0.6%
テロル0.6%
パニック0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ではいるまでも羞恥恐怖とそれから勘次ることからつて抑制とがてゝらせるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
が、資本だの搾取だのと云う言葉にある尊敬——と云うよりもある恐怖を感じていた。彼はその恐怖を利用し、度たび僕を論難した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大阪屋は、さういふおきみから、恐怖に似た壓迫を感じたらしく、妙にへどもどしたが、それを拂ひ除けるかのやうにまた叫んだ。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
廊下人無き処にて秀は読過一遍、「ああ、そうだ。おお、恐怖いことね。早速お暇を頂こう。ちょうど可い久濶祖母様の顔も見られる。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御串戯で、中へ入ると、恐怖え、その亡くなった奥さんのがあるんじゃありませんかい。)
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何もそう、顔色を変えて恐怖がる事もありますめえ。病気で苦しんでる処を介抱してやったといえばそれ迄のことだ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
を振り立てたりしてけ付けた時の恐怖しさが、ツイ近頃のことのやうに、小池の胸にいて來た。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
で庭掃く追従ならで、手をもて畳を掃くは真実。美人は新仏の身辺に坐りて、死顔を恐怖
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
獄舎がれるなどうことは良心にさえしいいならばしも恐怖るにらぬこと、こんなことをれるのは精神病相違なきこと、と、うてここにらぬのでもいが
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
がしかしその男がこの時ばかりは「実際恐怖かったよ」と顔色を変えて私にしたくらいだから、当人は余程凄かったものだろう
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
噫、俺はアノ穴を見る恐怖に耐へきれなくなつて、坑道の入口から少し上の、と許り草があつて女郎花の咲いた所に半日寝転んだ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
下人は、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、暫時は呼吸をするのさへ忘れてゐた。舊記の記者の語を借りれば、「頭身の毛も太る」やうに感じたのである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「……菩提薩埵、般若波羅蜜多に依るが故に、罣礙無し、罣礙無きが故に、恐怖有ること無し」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
印度洋では是等苦難に、今一個恐怖き『海賊船襲撃』といふがある。
女と云わず男と云わず老人であれ子供であれ人間と名のつく生物は「姿の見えない人攫」を妖怪のように恐怖れた。
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ちと、恐怖の形で、先ず玄関をいて、書生が燈下に読書するのを見て、またお邪魔に、と頭から遠慮をして、さて、先生は、と尋ねると、前刻御外出。奥様は、と云うと、少々御風邪の気味。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
して如何なる驚愕恐怖とを※國海軍社會へるであらうか。
耄碌頭巾に首をつゝみて其上に雨を凌がむ準備の竹の皮笠引被り、鳶子合羽に胴締して手ごろの杖持ち、恐怖ながら烈風強雨の中を駈け抜けたる七藏、やうやく十兵衞が家にいたれば
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それがというと、私の胸にあることを、人に見付かりやしまいかと、そう思うから恐怖んだよ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だろうというのがいつかそうだとなり、彼は義賊だと云いす者も出来て、正体の分らない人に人気が出ましてね、一方では恐怖れ、一方では慕われるという矛盾した状態にまでなったんです。
耳香水 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
ジョン・フランクリン卿の探検船「恐怖」号の残骸が、朽ちくさった果ての肋骨のような姿をみせ、百年ばかりのあいだ海鳥の巣になっている。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「しかし、あの人の実在するということが、わたしにとっては衝動でもあり、恐怖でもあるのです。あなたがもし私の場合であったらばどう感じられますか。まあ、想像してごらんなさい」
毎日々々隣近処の若者が戦線へ消えて、重い靴の音が、長いながい列を作って窓の下につづいていた。戦争とそのあとの、あの誰でもがめた恐怖良人の商業は犬へ行った。