“おそろし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
可恐77.3%
恐12.0%
可怖2.7%
恐怖2.7%
可怕1.3%
可悪1.3%
怖1.3%
憚1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さしも見えざりし面(おもて)の傷の可恐(おそろし)きまでに益(ますま)す血を出(いだ)すに、宮は持たりしハンカチイフを与へて拭(ぬぐ)はしめつつ、心も心ならず様子を窺(うかが)ひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
悪人を探す為に善人を迄も疑い、見ぬ振をして偸(ぬす)み視(み)、聞かぬ様をして偸み聴(きく)、人を見れば盗坊(どろぼう)と思えちょう恐(おそろし)き誡めを職業の虎の巻とし果は疑うに止(とま)らで
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
しかし貴下(あなた)は、唯今うけたまわりましたような可怖(おそろし)い只中(ただなか)に、よく御辛抱なさいます、実に大胆でおいでなさる。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
言うに言われぬ恐怖(おそろし)さが身内に漲(みな)ぎってどうしてもそのまま眠ることが出来ないので、思い切って起上(たちあ)がった。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
一寝入したかと思うと、フト眼が覚(さ)めた、眼が覚めたのではなく可怕(おそろし)い力が闇(やみ)の底から手を伸して揺(ゆ)り起したのである。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それが——後には可悪(おそろし)い偉大(おおき)な獣(けもの)が、焔(ほのお)を吹いて唸(うな)って来るか、と身震(みぶるい)をするまでに、なってしまった。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其(その)怖(おそろし)さいはんかたなし。かの死骸(しがい)の頭(かしら)と腕(かひな)の断離(ちぎれ)たるは、なだれにうたれて磨断(すりきら)れたる也。
警察の憚(おそろし)い旦那方の前で、小さくなって何を聞いてもおどおどして自分の思っている事の半分も、口に出せなかった。
雪 (新字新仮名) / 楠田匡介(著)