“偉大”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いだい54.2%
ゐだい20.8%
おおき8.3%
おおい4.2%
おほき4.2%
グロオリ4.2%
モニュメンタル4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ながあいだ自然しぜん栄枯盛衰えいこせいすいてきた、偉大いだいははである太陽たいようは、まちけて焦土しょうどとなったそのから、した見下みおろして、こういいました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
この偉大ゐだい現象げんしやうおこさせるものは人間以上にんげんいじやうもの人間以上にんげんいじやうかたちをしたものだらう。この想像さうざう宗教しうけうもととなり、化物ばけもの創造さうざうするのである。かつまた人間にんげんには由來ゆらい好奇心かうきしんる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
それが——後には可悪おそろし偉大おおきけものが、ほのおを吹いてうなって来るか、と身震みぶるいをするまでに、なってしまった。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
 偉大おおいなる神の御名を呼び
胚胎 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
……おとやりだけ中空なかぞら相聳あひそびえて、つき太陽むかふるとく……建物たてものはさすがに偉大おほきい。——おぼろなかばかりはびこつたうし姿すがたも、ゆかはしねずみのやうにえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼女の今日のあらゆる偉大グロオリの淵源でもあったが、それに対する愛着の情は、いまや一種の偏執病と化し、かえってそれが彼女の破滅の因たろうとしている。
そして、その立身の道を開くのに、ツーロンも、エジプトも、モン・ブラン越えもなく、そういう美しい偉大モニュメンタルなものの代わりに、ただもう滑稽こっけいな十四等官の後家婆さんしかいない。