“長”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なが43.2%
18.9%
たけ6.7%
おさ4.7%
とこし3.0%
3.0%
ちょう2.7%
をさ2.5%
ちやう2.2%
なげ2.1%
(他:81)11.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“長”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸50.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)24.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
頭髮とうはつ婦人をんなのごとくながびたるをむすばず、かたよりれてかゝといたる。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
座敷ざしきとほると、平岡は机のまへすはつて、なが手紙てがみけてゐる所であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
吉岡五郎。年齢不明。イタリー人あるいはスペイン人と支那人との混血児。頭はいいが素情のよくない人。才智にけた美男子。
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
叔母が常に武男を子供視して、むしろわれ——千々岩の年よりも世故にけたるこうべに依頼するの多きも、よく知りつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
たけなる髪をうしろに結びて、りたるきぬへたる帯、やつれたりとも美貌びばうとはが目にも許すべし。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『予章記』に、呉猛が殺せし大蛇は、たけ十余丈で道を過ぐる者を、気で吸い取り呑んだので、行旅たびびと断絶した。
関七流のおさ、孫六の把握し得た水火鍛錬たんれんの奥義、かれの死とともにむざむざ墓穴に埋もれはてたというのであろうか?
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
天皇陛下は上にましまして、多くの貴族のおさにておわしたばかりでなく、御自身にも直属の土地人民を御所有になりました。
これからどの位廻転するかわからない、ただとこしえに変らぬものは甕の中の猫の中の眼玉の中のひとみだけである。
詩人として生れたる幾多の人物は暗黒に生れて暗黒に死に、其声は聞へず、其歌は歌はれずしてとこしへに眠れり。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
「保険社員もそう云うのよ。寿命は自分の自由にはなりません。決心できが出来るものなら、誰も死ぬものはございませんって」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ガラツ八の八五郎は、晝寢起きらしいんがい顎を撫でて、それでも世間並のことを言ふのです。
兼「ちょう兄い……不思議だな、一昨日おとゝいあたりからズキ/\する疼みがなくなってしまった、能く利く湯だなア」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
——しかもその人は、生れながらの病弱で、ちょうじてからも瘋癲ふうてんの持病があり、周囲はそれも知りぬいていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或る時英吉利イギリス人の一家族、我歌を聞きて立ちとまり、歌ひをはるを待ちて、をさらしき人われに銀貨一つ與へき。
たくみにすきを窺へるナヴァルラの者、そのあしうらをもてかたく地を踏み、忽ち躍りてをさを離れぬ 一二一—一二三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
然らずして、いたづらに聞見をむさぼるのみならば、則ち或はがうちやうじ非をかざらんことを恐る。
横町組よこてうぐみみづからゆるしたる亂暴らんぼう子供大將こどもたいしやうかしらちやうとてとしも十六
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「これあ盛り場かららってんだ。別荘町だらなげえのが落ちてるッテッケンド、おら、行ったコタネエ」
老巡査 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「橋がかりはなげえやな、バッタリバッタリ呂律ろれつの廻らねえような足取りで歩くのは、江戸中捜したって、八五郎の外にはねえ」
息せき切って駆けつけたガラッ八の八五郎、上がりかまちに両手を突いて、「物申し上ぐる型」になんがい顔を振り仰ぐのでした。
ガラッ八はなんがい顔を一倍長くして見せました。少し仕方噺になりますが、本人の真剣さは疑うべくもありません。
熱情詩人、我がキヨルネルの如きは、この沈雄なる愛国の精神を体現して、其光輝とこしなへに有情の人を照らすの偉人と被存候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
よろしくこのにとどまってこの家運を守り給えばとこしなえに龍王ルーけ給うべき幸福は尽きることはございますまい
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
天武天皇の落ちたまえる昔のままに、棚引たなびかすみとこしえに八瀬やせの山里を封じて長閑のどかである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
妻の墓はいま下谷谷中の天王寺墓地にあり、その墓碑の表面には私の咏んだ句が二つ亡妻へのとこしなえの感謝として深く深く刻んであります。
「悪四郎、めでたいな。事は成就とみえた。沖のお船でも、みな首をなごうしておられるに相違ない。いざ、もどろう」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かがやかしい、希望きぼうちた、なつあいだは、かなりなごうございました。しかし、そのうちに、あきとなったのであります。
大きなかしの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
蓮は、池のも、田居のも、極度にけて、ツボミの大きくふくらんだのも、見え出した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
蓮は、池のも、田居のも、極度にけて、莟の大きくふくらんだのも、見え出した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
昭和十年十二月十二日 七宝会。松本ながし氏追善。不忍池しのばずのいけ畔雨月荘。
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
……なにかんがへたか、いづれ周章あわてたまぎれであらうが、神田かんだ從姉いとこ——松本まつもとながしあね口説くどいて
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もしまたサタンが天使のかしらであつたのなら、ミカエルは天使のかしらでなく、その次席であつたらうか? そんな筈はない。
ミケル祭の聖者 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
わしは琴手ことひきクレーヴシンというもの、大王コナイリイ・モルの将軍であり楽人のかしらでもある。
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
……雲を貫く、工場の太い煙は、丈に余る黒髪が、もつれて乱れるよう、そして、さかさまに立ったのは、とこしえに消えぬ人々の怨恨うらみと見えた。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とこしえに辛苦せしむるなかれ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それはいつからとも、わかりませんが、月日のつのにつれて、アヤ子の肉体が、奇蹟のように美しく、麗沢つややかそだって行くのが、アリアリと私の眼に見えて来ました。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
居士は東京とうけいに生れ東京とうけいそだちたる者なり。
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
幅が三尺くらい、ながさは一間半もあるか、それを二つに仕切って一つには白い湯が這入はいっている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
つづく雨のよいに、すこしやまいひまぬすんで、下の風呂場へ降りて見ると、半切はんきれを三尺ばかりのながさに切って、それを細長くたてりつけた壁の色が、暗く映るの陰に、ふと余の視線をいた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ガラツ八はなんがい顏を一倍長くして見せました。少し仕方噺になりますが、本人の眞劍さは疑ふ可くもありません。
八五郎のなんがい顎はこの辺までよく売れております。
舞ひは、此神態カミワザヲサと言ふ風に解せられてゐる人長ニンヂヤウがするので、其も主として、初めの「採物トリモノ」に行はれる。
神楽記 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
許されて 剣とり帯く民のヲサ。民はぐゝみに、ふるへ。ごゝろ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かつ/″\も、いやさきてる をしまかむ(神武天皇じんむてんのう
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
野枝さんも児供が産れるたびに、児供がおおきくなるごとに青鞜せいとう時代の鋭どい機鋒きほうが段々とまるくされたろうと思う。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
くしかみ 常世とこよにいます
実業熱がこうじて待合入りを初めてから俄かにめかし出したが、或る時羽織を新調したから見てくれと斜子ななこの紋付を出して見せた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
いうことば半ばにして海野はまた感謝状を取直し、ぐるりと押廻して後背うしろなる一団の軍夫に示せし時、戸口に丈たかき人物あり。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そろひの裕衣ゆかたは言はでものこと、銘々に申合せて生意気のありたけ、聞かばきももつぶれぬべし、横町よこてう組と自らゆるしたる乱暴の子供大将にかしらちようとて歳も十六
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
めえまア許してくれ堪忍してくれと云うが、物の理合りあいを宜く考えて見なせい、人と云うものは息ある物のつかさと云って、此のくれえな自由自在な働きをするものはねえのだ、向うへきてえと思えば自然とむこうへ歩いてかれ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
君子くんしたいらかにして蕩々とうとうたり、小人しょうじんとこしなえ戚々せきせきたり」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)