“長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なが45.0%
17.9%
たけ5.9%
おさ4.1%
なんが3.0%
ちょう2.8%
2.8%
とこし2.7%
をさ2.3%
ちやう2.0%
なげ1.9%
とこしな1.6%
とこ1.0%
なご0.7%
ながし0.6%
0.6%
とこしえ0.4%
かしら0.3%
そだ0.3%
のび0.2%
おとこ0.2%
ちよう0.2%
ながさ0.2%
なん0.2%
をさの0.2%
タケ0.2%
ヲサ0.2%
とこしへ0.1%
0.1%
おお0.1%
かみ0.1%
こう0.1%
たか0.1%
つかさ0.1%
とこしなえ0.1%
ながら0.1%
0.1%
0.1%
ひと0.1%
ひとこのかみ0.1%
ひとと0.1%
0.1%
ふけ0.1%
0.1%
ダケ0.1%
ナガ0.1%
長州0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかれどもべつ社界しやかい大弊根たいへいこんながそんするありて、壯年有爲そうねんゆういをして徃々おう/\にして熱火ねつくわ焔柱ゑんちういだくの苦慘くさんこゝろよしとせしむることあり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
容貌も秀麗、風姿も典雅、和歌詩文にもけていて、今日信玄の作として世に知られている和歌の多くはまことは主水の作であった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
またいう、コンモードは水陸ともに棲む、たけ十五フィート周十八インチ、頭ひらたひろく、尾細長くてとがる、褐色で脊と脇に栗色を点す。
州の諸侯をはじめ、郡県市部のおさや官吏は、逃げ散るもあり、くだって賊となるもあり、かばねを積んで、き殺された者も数知れなかった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ガラッ八はなんがあごをブルンとでるのでした。神田から日本橋へかけて、この顔を知らないものは江戸っ子のもぐりみたいなものです。
もちろん文句は同じもので、先生はほとんど息をころしている。するとかれらの中から、船宿「千本」のちょうの呼びかける声がする。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「保険社員もそう云うのよ。寿命は自分の自由にはなりません。決心できが出来るものなら、誰も死ぬものはございませんって」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何らそのかんにイヤな事もない、利休が佳とし面白しとし貴しとした物は、とこしえに真に佳であり面白くあり貴くある物であるのであるが
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼我に、邪宗のをさ等その各流の宗徒とともにこゝにあるなり、またこれらの墓の中には汝の思ふよりも多くの荷あり 一二七—一二九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
これおちやう母様おつかさんのいふ事も兄様にいさんのおつしやる事もお前は合点がてんかないかい、狂気きちがひやうな娘を持つたわたしなんといふ因果であらうね。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
サア、夏のことだ、前口上まえこうじょうなげえと、芸が腐らあ。ハッ、お美夜太夫! お美夜ちゃん! とくらア。ヘッ、のんきなしょうべえだネ
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
熱情詩人、我がキヨルネルの如きは、この沈雄なる愛国の精神を体現して、其光輝とこしなへに有情の人を照らすの偉人と被存候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
妻の墓はいま下谷谷中の天王寺墓地にあり、その墓碑の表面には私の咏んだ句が二つ亡妻へのとこしなえの感謝として深く深く刻んであります。
「悪四郎、めでたいな。事は成就とみえた。沖のお船でも、みな首をなごうしておられるに相違ない。いざ、もどろう」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……豆府屋とうふや通帳かよひちやうのあるのは、おそらく松本まつもといへばかりだらうとつたものである。いまのながしもよく退治たいぢる。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其中出なくなった。聞いて見ると、もうけ過ぎて歯に合わなくなったのだと言う。山では、昔から此地竹の笋を喰べて居たのに不思議はない。
山の湯雑記 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
……雲を貫く、工場の太い煙は、丈に余る黒髪が、もつれて乱れるよう、そして、さかさまに立ったのは、とこしえに消えぬ人々の怨恨うらみと見えた。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
サタンは天使のかしらで神に次ぐものであつたといふのに、老蛇なぞと言はれてはずゐぶん身分が堕ちてしまつて気の毒に思はれる。
ミケル祭の聖者 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
それはいつからとも、わかりませんが、月日のつのにつれて、アヤ子の肉体が、奇蹟のように美しく、麗沢つややかそだって行くのが、アリアリと私の眼に見えて来ました。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
百樹もゝき曰、唐土もろこしにも弘智こうちたる事あり。唐の世の僧義存ぎそんぼつしてのちしかばね函中はこのなかおき、毎月其でしこれをいだし爪髪つめかみのびたるを剪薙はさみきるをつねとす。
○さて堂内人さんじて後、かの山長やまをとこ堂内に苧幹をがらをちらしおく㕝れいなり。翌朝よくてうおとこ神酒みき供物くもつそなふ、うしろさまにすゝみさゝぐ、正面にすゝむを神のいみ給ふと也。
横町よこてう組と自らゆるしたる乱暴の子供大将にかしらちようとて歳も十六、仁和賀にわか金棒かなぼうに親父の代理をつとめしより気位ゑらく成りて、帯は腰の先に、返事は鼻の先にていふ物と定め、にくらしき風俗
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
湯槽だか何だか分らないが、大方おおかた湯槽というものだろうと思うばかりである。幅が三尺くらい、ながさは一間半もあるか、それを二つに仕切って一つには白い湯が這入はいっている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ガラツ八はなんがい顏を一倍長くして見せました。少し仕方噺になりますが、本人の眞劍さは疑ふ可くもありません。
板額女はんがくぢよ加治かぢ明神山の城主をさの太郎祐森すけもりしつ、古志郡のさんなり。又三歳の小児も知れる酒顛童子しゆてんどうじは蒲原郡沙子塚すなごつか村のさん、今猶屋敷跡やしきあとあり。はじめ雲上山うんしやうざん国上寺こくじやうじ行法印ぎやうほふいん弟子でしなり。
ダケとは着長キタケに対した語で、頭をもこめたタケの義であらう、と思ひあたつた。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
歌は本方モトカタ末方スヱカタに分れて、所謂「掛け合ひ」の様式で謡ふのである。舞ひは、此神態カミワザヲサと言ふ風に解せられてゐる人長ニンヂヤウがするので、其も主として、初めの「採物トリモノ」に行はれる。
神楽記 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
うちこそ、みねくもに、たにかすみに、とこしへふうぜられて、自分等じぶんら芸術げいじゆつかみ渇仰かつがうするものが、精進しやうじんわしつばさらないでは、そま山伏やまぶし分入わけいこと出来できぬであらう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かつ/″\も、いやさきてる をしまかむ(神武天皇じんむてんのう
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
野枝さんも児供が産れるたびに、児供がおおきくなるごとに青鞜せいとう時代の鋭どい機鋒きほうが段々とまるくされたろうと思う。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
くしかみ 常世とこよにいます
実業熱がこうじて待合入りを初めてから俄かにめかし出したが、或る時羽織を新調したから見てくれと斜子ななこの紋付を出して見せた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
いうことば半ばにして海野はまた感謝状を取直し、ぐるりと押廻して後背うしろなる一団の軍夫に示せし時、戸口に丈たかき人物あり。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
めえまア許してくれ堪忍してくれと云うが、物の理合りあいを宜く考えて見なせい、人と云うものは息ある物のつかさと云って、此のくれえな自由自在な働きをするものはねえのだ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
君子くんしたいらかにして蕩々とうとうたり、小人しょうじんとこしなえ戚々せきせきたり」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「こんな面白くない世の中に生きながらえているよりは、いっそ死んでしまった方がましだ」
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
十一節に「あしあに泥なくてびんや、よしあに水なくして育たんや」とありて、この二つの植物が水辺に生ずるものなることを示している。「蘆」と訳せるはパピラス(Papyrus)であった。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
さけ其處そこてんじた。にはの四ほん青竹あをだけつたなはあかあをきざんだ注連しめがひら/\とうごきながら老人等としよりらひとつに私語さゝやくやうにえた。陽氣やうきにはへ一ぱいあたゝかなひかりなげた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
容止みかほたかくさかしくて音辞みことばすぐあきらかなり。天命開別あめみことひらかすわけの天皇(天智天皇)の為にめぐまれたまふ。ひととなるに及びてわいわいしくて才学かど有り、もっと文筆ふみつくることこのむ。詩賦しふおこり、大津より始まれり……。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
遼邈之地とほくはるかなるくになほ未だ王沢うつくしびうるほはず、遂にむらに君有り、あれひとこのかみ有り、各自おの/\さかひを分ちて、もつて相凌躒しのぎきしろふ。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
もつともいとけなしといへども、のちおのづから設得まうけえんと。はたせるかなひととなりて荊州けいしう刺史ししとなるや、ひそか海船かいせんあやつり、うみ商賈しやうこ財寶ざいはう追剥おひはぎして、とみいたすことさんなし。のち衞尉ゑいゐはいす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
不断年よりけた女が、かえって実際より三つ四つも少ないくらい、ついに見ぬ、薄化粧で、……分けて取乱した心から、何か気紛れに手近にあったを着散したろう、……座敷で
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
入給いれたまひては如何いかゞもつとも外に男の子も御在おはさぬ事ゆゑ熊殿くまどの年のふけぬうちに聟養子むこやうしをなし持參ぢさん金子きんすを以て山方やまがた問屋とひやかり償却つぐなひくらし方もを付て身上しんしやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一列ひとならび、むしろの上を六尺ばかり、ぐるりと廻る。手足も小さくあどない顔して、目立った仮髪かつらまげばかり。麦藁細工むぎわらざいくが化けたようで、黄色の声でせた事、ものを云う笛を吹くか、と希有けぶに聞える。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ダケとは着長キタケに対した語で、頭をもこめたタケの義であらう、と思ひあたつた。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
霖雨リンウ(ながめ)、ナガむなどいふ別種の言語の感じも伝習的に附け加へられて、一種の憂鬱なおもひに耽つて居る時分の有様を表はすに適当な語となつて居るが、「眺」の意は、明かに存して居る。
古歌新釈 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
小弟下ノ関居の日、薩大久保一蔵長州ニ使者ニ来り、同国の蒸汽船を以て本国薩摩に帰り申候。御国土佐の勢はいかに御座候や。又後藤参政はいかゞに候や。