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長
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ちやう
ふりがな文庫
“
長
(
ちやう
)” の例文
これお
長
(
ちやう
)
、
母様
(
おつかさん
)
のいふ事も
兄様
(
にいさん
)
のおつしやる事もお前は
合点
(
がてん
)
が
行
(
ゆ
)
かないかい、
狂気
(
きちがひ
)
の
様
(
やう
)
な娘を持つた
私
(
わたし
)
や
何
(
なん
)
といふ因果であらうね。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
面白
(
おもしろ
)
かつたり、
辛
(
つら
)
かつたり………
然
(
しか
)
し女にやア不自由しねえよ。」
吉
(
きち
)
さんは
鳥渡
(
ちよつと
)
長吉の顔を見て、「
長
(
ちやう
)
さん、君は遊ぶのかい。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
三女は今生れたものが即是である。名を
長
(
ちやう
)
と云ふ。以上皆嫡出である。そして長が独り長育することを得た。勤向覚書に云く。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
然らずして、
徒
(
いたづら
)
に聞見を
貪
(
むさぼ
)
るのみならば、則ち或は
傲
(
がう
)
を
長
(
ちやう
)
じ非を
飾
(
かざ
)
らんことを恐る。謂はゆる
寇
(
こう
)
に兵を
假
(
か
)
し、
盜
(
たう
)
に
糧
(
りやう
)
を
資
(
し
)
するなり、
虞
(
おもんぱか
)
る可し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
加之
(
しか
)
も此無名の豪傑は
薩
(
さつ
)
の元老であらうの
長
(
ちやう
)
の先輩であらうの或は在野の
領袖
(
りやうしう
)
某
(
なにがし
)
であらうの甚しきは前将軍であらうのと
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
長
(
ちやう
)
ちやん——兄の方の子供も学校から帰つて来た時で、
鞄
(
かばん
)
をそこへ投出すが早いか、弟と同じやうにお節の手を引いたり、肩へつかまつたりした。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
大名小路の大きな
邸
(
やしき
)
が長い年月に段々つぶれて
畑
(
はたけ
)
になつて行くのをも見た。御殿のあつた
城址
(
しろあと
)
には
徒
(
いたづら
)
に草が
長
(
ちやう
)
じた。
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
もつて
功徳
(
くどく
)
の
長
(
ちやう
)
と成べきと
智化
(
ちけ
)
の上人へ
桂昌院樣
(
けいしやうゐんさま
)
一位樣
御尋
(
おんたづ
)
ね遊ばされしに
僧侶
(
そうりよ
)
答
(
こたへ
)
て申上げるは
凡
(
およそ
)
君たる人の御
功徳
(
くどく
)
には
橋
(
はし
)
なき所へ橋をかけ
旅人
(
りよじん
)
のわづらひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そろひの
浴衣
(
ゆかた
)
は
言
(
い
)
はでものこと、
銘々
(
めい/\
)
に
申合
(
まをしあわ
)
せて
生意氣
(
なまいき
)
のありたけ、
聞
(
き
)
かば
膽
(
きも
)
もつぶれぬべし、
横町組
(
よこてうぐみ
)
と
自
(
みづか
)
らゆるしたる
亂暴
(
らんぼう
)
の
子供大將
(
こどもたいしやう
)
に
頭
(
かしら
)
の
長
(
ちやう
)
とて
歳
(
とし
)
も十六
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫
(
それ
)
から
此
(
この
)
長
(
ちやう
)
二
郎
(
らう
)
のお
茶碗
(
ちやわん
)
——
是
(
これ
)
は
先達
(
せんだつて
)
もちよいと
拝見
(
はいけん
)
をいたしましたが
此四品
(
このよしな
)
でお
幾
(
いく
)
らでげす。
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
テン太郎さん この人がミルチス・マヂョル市
長
(
ちやう
)
です
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
千代治等
(
ちよぢら
)
も
長
(
ちやう
)
じて恋し
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
長
(
ちやう
)
ずと
言
(
い
)
ふか
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
棠軒の家には正月に長女
長
(
ちやう
)
が生れた。公私略に「甲寅正月廿四日朝卯中刻女子出産、名長」と云つてある。後に津山碧山に嫁した長子刀自である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
劉填
(
りうてん
)
が
妹
(
いもうと
)
は
陽王
(
やうわう
)
の
妃
(
ひ
)
なり。
陽王
(
やうわう
)
誅
(
ちう
)
せられて
後
(
のち
)
追慕
(
つゐぼ
)
哀傷
(
あいしやう
)
して
疾
(
やまひ
)
となる。
婦人
(
ふじん
)
の
此
(
この
)
疾
(
やまひ
)
古
(
いにしへ
)
より
癒
(
い
)
ゆること
難
(
かた
)
し。
時
(
とき
)
に
殷※
(
いんせん
)
善
(
よ
)
く
畫
(
ゑが
)
く、
就中
(
なかんづく
)
人
(
ひと
)
の
面
(
おもて
)
を
寫
(
うつ
)
すに
長
(
ちやう
)
ず。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あら、
長
(
ちやう
)
ちやんも
居
(
ゐ
)
たの。学校がお休み………あら、さう。」
其
(
そ
)
れから
付
(
つ
)
けたやうに、ほゝゝほと笑つて、さて
丁寧
(
ていねい
)
に手をついて
御辞儀
(
おじぎ
)
をしながら
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
曰ふ、
會津藩士
(
あひづはんし
)
は、性直にして用ふ可し、
長人
(
ちやうじん
)
の及ぶ所に非ざるなりと。夫れ
會
(
くわい
)
は
長
(
ちやう
)
の
敵
(
てき
)
なり、
而
(
し
)
かも其の言
此
(
かく
)
の如し。以て公の事を
處
(
しよ
)
すること皆
公平
(
こうへい
)
なるを知るべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
寄
(
よ
)
る
邊
(
べ
)
なき
御身
(
おんみ
)
憐
(
あは
)
れやとの
情
(
じやう
)
やう/\
長
(
ちやう
)
じては、
我
(
わ
)
れ
一人
(
ひとり
)
をば
天
(
あま
)
が
下
(
した
)
の
頼
(
たの
)
もし
人
(
びと
)
にして、一にも
松野
(
まつの
)
二にも
松野
(
まつの
)
と、
隔
(
へ
)
だてなく
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
甘
(
あま
)
へもしつ
㑃強
(
すね
)
もしつ、
睦
(
むつ
)
れよる
心
(
こゝろ
)
愛
(
あい
)
らしさよと
思
(
おも
)
ひしが
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
とり
居
(
ゐ
)
たり
斯
(
かく
)
日々
(
ひゞ
)
奢
(
おご
)
りに
長
(
ちやう
)
じければさしもの
身代
(
しんたい
)
漸々
(
やう/\
)
に
衰
(
おとろ
)
へ
享保
(
きやうほ
)
八
年
(
ねん
)
十月
夷子講
(
えびすかう
)
前
(
まへ
)
には
金
(
きん
)
二百
兩
(
りやう
)
不足
(
ふそく
)
に
付
(
つき
)
妻
(
つま
)
のお
常
(
つね
)
は
番頭
(
ばんとう
)
忠
(
ちう
)
八と申
合
(
あは
)
せ亭主
庄
(
しやう
)
三郎に
斯
(
かく
)
と申ける故
庄
(
しやう
)
三郎
甚
(
はなは
)
だ
困
(
こま
)
り
入
(
いる
)
と雖も
親類
(
しんるゐ
)
一家は
素
(
もと
)
より
妻
(
つま
)
が
奢
(
おご
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
蘭軒の女は
天津
(
てつ
)
、
智貌
(
ちばう
)
、
長
(
ちやう
)
、
順
(
じゆん
)
、
万知
(
まち
)
の五人で、長は第三女であつた。長の夫は棠軒の親類書に「御先手井手内蔵組与力井戸応助」と云つてある。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
長
(
ちやう
)
さん、君は芸者が好きなのか、
贅沢
(
ぜいたく
)
だ。」と新俳優の
吉
(
きち
)
さんは意外らしく
長吉
(
ちやうきち
)
の顔を
見返
(
みかへ
)
したが
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
我
(
われ
)
聞
(
き
)
く。——
魏
(
ぎ
)
の
正始
(
せいし
)
の
時
(
とき
)
、
中山
(
ちうざん
)
の
周南
(
しうなん
)
は、
襄邑
(
じやういふ
)
の
長
(
ちやう
)
たりき。
一日
(
あるひ
)
戸
(
こ
)
を
出
(
い
)
づるに、
門
(
もん
)
の
石垣
(
いしがき
)
の
隙間
(
すきま
)
から、
大鼠
(
おほねずみ
)
がちよろりと
出
(
で
)
て、
周南
(
しうなん
)
に
向
(
むか
)
つて
立
(
た
)
つた。
此奴
(
こいつ
)
が
角巾
(
つのづきん
)
、
帛衣
(
くろごろも
)
して
居
(
ゐ
)
たと
言
(
い
)
ふ。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
仍
(
よつ
)
て
速
(
すみやか
)
に
館
(
やかた
)
に
召返
(
めしかへ
)
し、
座
(
ざ
)
に
引
(
ひ
)
いて、
昌黎
(
しやうれい
)
面
(
おもて
)
を
正
(
たゞし
)
うして
云
(
い
)
ふ。
汝
(
なんぢ
)
見
(
み
)
ずや、
市肆
(
しし
)
の
賤類
(
せんるゐ
)
、
朝暮
(
てうぼ
)
の
營
(
いとな
)
みに
齷齪
(
あくさく
)
たるもの、
尚
(
な
)
ほ
一事
(
いちじ
)
の
長
(
ちやう
)
ずるあり、
汝
(
なんぢ
)
學
(
まな
)
ばずして
何
(
なに
)
をかなすと、
叔公
(
をぢさん
)
大目玉
(
おほめだま
)
を
食
(
くら
)
はす。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
東町奉行
跡部山城守良弼
(
あとべやましろのかみよしすけ
)
も去年四月に現職に任ぜられて、七月に到着したのだから、まだ大阪には半年しかをらぬが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
一
日
(
じつ
)
の
長
(
ちやう
)
があるので、堀は
引
(
ひ
)
き
廻
(
まは
)
して
貰
(
もら
)
ふと云ふ風になつてゐる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
と
言
(
い
)
ふと
齊
(
ひと
)
しく、ひつくり
返
(
かへ
)
つて、
其
(
そ
)
の
鼠
(
ねずみ
)
がころつと
死
(
し
)
んだ。
同時
(
どうじ
)
に、
巾
(
づきん
)
と
帛
(
きもの
)
が
消
(
き
)
えて
散
(
ち
)
つた。
魏
(
ぎ
)
の
襄邑
(
じやういふ
)
の
長
(
ちやう
)
、その
時
(
とき
)
思入
(
おもいれ
)
があつて、じつと
見
(
み
)
ると、
常
(
つね
)
の
貧弱
(
ひんじやく
)
な
鼠
(
ねずみ
)
のみ。
周南壽
(
しうなんいのちながし
)
。と
言
(
い
)
ふのである。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
“長”を含む語句
長椅子
成長
生長
長老
身長
船長
長閑
年長
長生
村長
長刀
酋長
長男
長座
長病
年長者
長者
長夜
長髯
長尻
...