“長髯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうぜん73.3%
ちやうぜん6.7%
ちようせん6.7%
ちようぜん6.7%
ながひげ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
張松のすがたを見ると、一斉に鼓を打ちかねを鳴らして歓迎したので、張松が、びっくりして立ち止まると、たちまち、長髯ちょうぜん長躯ちょうくの大将が、彼の馬前に来て
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なるほど画伯の顔は白い長髯ちやうぜんで埋められてゐて、そのニコ/\顔にベレー帽をかむつてゐるところ、どう見ても和製サンタクロースだつた。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
偖主人の鬼一殿は何処におはすぞと見てあれば、大玄関の真中に、大礼服のよそほひ美々しく、左手ゆんで剣𣠽けんぱを握り、右に胡麻塩ごましほ長髯ちようせんし、いかめしき顔して、眼鏡を光らしつゝたゝずみたまふが
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
と、老黄門は、おごそかに会釈をうけて後、その白銀を植えたような長髯ちようぜんの先を指でまさぐりながら
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はあい、と掘立小屋の中から鈍重な返事が聞え、赤錆びたトタンの扉をめくって、長髯ながひげをしごきながら、ひょろ長い李聖学の顔が出た。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)