“剣𣠽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんは50.0%
けんぱ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右の手が剣𣠽けんはを探ろうとする動き方をするのを、ようやく制しながら
勲章を貰う話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
彼の顔は、みるみる蒼白まっさおに転じかけた、が彼の心のうちに、最後の一夜だけ、女を競争者から確保しようという要求が、烈々として火のように燃え始めた。彼は、剣𣠽けんはくだけよと、握りしめながら
勲章を貰う話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
偖主人の鬼一殿は何処におはすぞと見てあれば、大玄関の真中に、大礼服のよそほひ美々しく、左手ゆんで剣𣠽けんぱを握り、右に胡麻塩ごましほ長髯ちようせんし、いかめしき顔して、眼鏡を光らしつゝたゝずみたまふが
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)