“剣舞”のいろいろな読み方と例文
旧字:劍舞
読み方割合
けんぶ60.0%
けんばい20.0%
けんばひ10.0%
ケンバイ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剣舞けんぶをしたり、——一座は、三味、太鼓入りで、賑やかなので、友田喜造と玉井金五郎との話は、まわりにいる数人にしか聞えない。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
強い老人ろうじんらしい声が剣舞けんばいはやしをさけぶのにびっくりして富沢とみざわは目をさました。台所の方でだれか三、四人の声ががやがやしているそのなかでいまの声がしたのだ。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
此の夏休み中で、一番面白かったのは、おぢいさんと一緒に上の原へ仔馬を連れに行ったのと、もう一つはどうしても剣舞けんばひだ。鶏の黒い尾を飾った頭巾づきんをかぶり、あの昔からの赤い陣羽織を着た。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
これが恐らく、今も東北地方の神楽系統のものに含まれてゐる剣舞ケンバイといふ風に理会され易いけんばいの名のもとなのでせう。つまり酒を飲んで芸廻しをするといつた意味と思はれます。
神楽(その二) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)