“頭巾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ずきん82.5%
づきん15.3%
ひれ0.4%
もの0.4%
アチーポック0.4%
キャプション0.4%
タアバン0.4%
ポネエ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついているので、おばけとったのだよ。きっと、そうだよ。いくらくても、こっちでは、めったに、頭巾なんかかぶらないから。
戦争はぼくをおとなにした (新字新仮名) / 小川未明(著)
なくてはならざる匂袋、これを忘れてなるものか。頭巾つて肩掛を懸ける、雨の降る日は道行合羽の目のをさすなるべし。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
馴れない頭巾と見えて、うるさそうに、いて丸めて川の中へフワリと捨てた。——ついでに、下からさッとくる風と、頭巾くずれのの毛を、黄楊荒歯でざっといて、そのまま横へ差しておく。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のところに小さい切れ目のある(そこから金ピカの頭巾が覗いてゐたが、それには極々ちひさい、黒い仔羊皮の角が前と後ろへ一つづつ突き出てゐた)舟型帽をかぶり
労働士の間は薄褐色の粗羅紗の僧衣に縄の帯をしめ、修練士になると、白の僧衣頭巾のついた長い油屋さんのような肩衣をかけて黒い僧帯をしめる。純白の白法衣を着るのは院長だけである。
葡萄蔓の束 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
深紅の天鵞絨の服や、金絲で縫取のしてある印度織のショールで作つた頭巾は、彼女に(きつと自分でさう思つてゐたゞらう)まつたく堂々たる威嚴を與へてゐた。
フランネルのズボンが大股に毛糸の頭巾を追ひかける。
チロルの旅 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)