“ずきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頭巾96.6%
1.7%
頭布1.3%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そっと帰って来て、行燈あんどんの下で頭巾ずきんを取ろうとした時にお銀様は眼がめました。醒めてこのていを見ると怪しまずにはおられません。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
傍には秋壑の寵姫ちょうきが綺麗に着飾ってたくさん坐っていた。欄干の下を一艘の小舟が通って往ったが、舟の中には二人の黒いずきんをつけて白い服を著た美少年が乗っていた。それを見つけた女の一人は
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
姉もまた赤い布片きれころもを縫って、地蔵の肩にまきつけたり、小さな頭布ずきんをつくったりして、石の頭に冠せたりした。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
翩翩はそこで落葉を拾いあつめて寒さをふせぐ用意をしたが、羅が寒そうに体をすくめているのを見ると、ずきんを持って洞穴の口を飛んでいる白雲をとり、それで綿入れをこしらえてやった。
翩翩 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)