“タアバン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頭布16.7%
印度頭巾16.7%
巻頭巾16.7%
布頭巾16.7%
頭巾16.7%
頭被16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可笑おかしく思ったが、初めて見る少年の頭布タアバンに私はすこぶる興味が湧いたからどういう風にそれを巻くのか見せて欲しいと言った。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「同じような形はしていますけれど、これは頭布タアバンとは言いません。頭布サッファと言って非常に身分の高い人が使うものなのです」
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
帽子——印度頭巾タアバンのような黒い麦藁。青い打紐ブレイドのリボンが巻いてある。多色の貝細工飾りピン。
土から手が (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
青いリボンを巻いた印度頭巾タアバン風の、小さな洒落た帽子、安物でない毛皮の外套、黒い絹の靴下、踵の高い流行の靴、こういう場合、大概の女が死ぬと美人になることは西洋も同じだが
土から手が (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
主人たちのうしろには、巻頭巾タアバンのようなずきんをかぶって、かれらの老いたる女奴隷が立っていた。
その黒くうるんだ大きな瞳・鼻筋から両眉のあいだへ円く巻いて渡した銅の針金・房付帽タアブウシュ長袖下衣キャフタン・薄物・布頭巾タアバン冠物附外衣プルヌウス・頬を線状に焼いた装飾・二の腕の桃の刺青ほりもの
深紅の天鵞絨びろうどの服や、金絲で縫取のしてある印度織のショールで作つた頭巾タアバンは、彼女に(きつと自分でさう思つてゐたゞらう)まつたく堂々たる威嚴を與へてゐた。
顳顬こめかみの上の、頭に捲きつけた黒い布の頭被タアバンの襞の眞中には、質も密度も雲のやうにさだかならぬ、白い焔の環が、一際もの凄い青光を放つ火花ひばなちりばめて、光り輝いてゐる。