“火花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひばな78.9%
スパアクル10.5%
スパーク5.3%
フンケルン5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、最後さいごは、火花ひばならす、突撃戦とつげきせんでありました。てき散々さんざんのめにあわして潰走かいそうさしたが、こちらにもおおくの死傷者ししょうしゃしました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
無電室では受信機が時々小さい、青白い火花スパアクルを出して、しきりなしになっていた。とにかく経過を見るために、皆は無電室に行った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
雲の中に電気が生じて、それが大地との間に放電を起すと、その時の火花スパークが落雷電光になり、またその時の火花の音が雷鳴になる。そういう話は、今更いうまでもないことであろう。
吉右衛門と神鳴 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
だから、デカルト命題に触れるや、彼の魂が火花フンケルンを発したのである。この火花のなかで、彼は愛人(節子)を、考える自分の第二の存在だと言っている。
啄木とデカルト命題 (新字新仮名) / 三枝博音(著)