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火花
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ひばな
ふりがな文庫
“
火花
(
ひばな
)” の例文
そして、
最後
(
さいご
)
は、
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らす、
突撃戦
(
とつげきせん
)
でありました。
敵
(
てき
)
を
散々
(
さんざん
)
のめにあわして
潰走
(
かいそう
)
さしたが、こちらにも
多
(
おお
)
くの
死傷者
(
ししょうしゃ
)
を
出
(
だ
)
しました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし青ざめたピカ/\光る
火花
(
ひばな
)
が、私が眺めてゐた雲の中からほとばしると、メリ/\、ガラ/\といふ音と直ぐ傍で鳴り渡る轟きが聞えた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それが
即
(
すなは
)
ち
煙
(
けむり
)
と
呼
(
よ
)
ばれる
以所
(
ゆえん
)
である。かういふふうに
噴出
(
ふんしゆつ
)
が
烈
(
はげ
)
しい
時
(
とき
)
は
電氣
(
でんき
)
の
火花
(
ひばな
)
が
現
(
あらは
)
れる。
性空上人
(
しようくうしようにん
)
が
霧島火山
(
きりしまかざん
)
の
神體
(
しんたい
)
と
認
(
みと
)
めたものは
以上
(
いじよう
)
の
現象
(
げんしよう
)
に
相違
(
そうい
)
なからう。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
足下
(
きみ
)
の
同情
(
どうじゃう
)
は
多過
(
おほす
)
ぎる
予
(
わし
)
の
悲痛
(
かなしみ
)
に、
只
(
たゞ
)
悲痛
(
かなしみ
)
を
添
(
そ
)
へるばかり。
戀
(
こひ
)
は
溜息
(
ためいき
)
の
蒸氣
(
ゆげ
)
に
立
(
た
)
つ
濃
(
こ
)
い
煙
(
けむり
)
、
激
(
げき
)
しては
眼
(
め
)
の
裡
(
うち
)
に
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らし、
窮
(
きう
)
しては
涙
(
なみだ
)
の
雨
(
あめ
)
を
以
(
もっ
)
て
大海
(
おほうみ
)
の
水量
(
みかさ
)
をも
増
(
ま
)
す。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
自分が
出来合
(
できあひ
)
の
奴
(
やつ
)
を胸に
蓄
(
たく
)
はへてゐるんぢやなくつて、石と鉄と触れて
火花
(
ひばな
)
の
出
(
で
)
る様に、相手次第で摩擦の具合がうまく行けば、当事者
二人
(
ににん
)
の間に起るべき現象である。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
といふが
疾
(
はや
)
いか、ケンドンに
投
(
はふ
)
り
出
(
だ
)
した、
卷煙草
(
まきたばこ
)
の
火
(
ひ
)
は、ツツツと
橢圓形
(
だゑんけい
)
に
長
(
なが
)
く
中空
(
なかぞら
)
に
流星
(
りうせい
)
の
如
(
ごと
)
き
尾
(
を
)
を
引
(
ひ
)
いたが、
𤏋
(
ぱつ
)
と
火花
(
ひばな
)
が
散
(
ち
)
つて、
蒼
(
あを
)
くして
黒
(
くろ
)
き
水
(
みづ
)
の
上
(
うへ
)
へ
亂
(
みだ
)
れて
落
(
お
)
ちた。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其建物
(
そのたてもの
)
をいへば
松田
(
まつだ
)
は
寿仙
(
じゆせん
)
の
跡也
(
あとなり
)
常磐
(
ときは
)
は
萬梅
(
まんばい
)
の
跡也
(
あとなり
)
今この
両家
(
りやうけ
)
は
御
(
ご
)
一
人
(
にん
)
前
(
まへ
)
四十五銭と呼び、五十銭と呼びて、ペンキ
塗
(
ぬり
)
競争
(
きやうそう
)
硝子張
(
がらすはり
)
競争
(
きやうそう
)
軒
(
のき
)
ランプ
競争
(
きやうそう
)
に
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らし
居
(
を
)
り
候由
(
そろよし
)
に
候
(
そろ
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
血紅
(
けつこう
)
の
火花
(
ひばな
)
ひらめき
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
火花
(
ひばな
)
する
船腹
(
せんぷく
)
幽霊船の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
発矢
(
はっし
)
、
火花
(
ひばな
)
!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こまは、たがいにふれ
合
(
あ
)
って、ぱっぱっと
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らしています。ややおくれて、
辰雄
(
たつお
)
ももらったこまを
投
(
な
)
げ
入
(
い
)
れました。
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼の眼は
火花
(
ひばな
)
でもあり、
燧石
(
ひうちいし
)
でもあつた。彼は何事も否認しなかつたが、あらゆるものに
挑
(
いど
)
みかけるかのやうであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
さうして、ある点へ
来
(
く
)
ると、此二つのものが
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らして切り
結
(
むす
)
ぶ
関門
(
くわんもん
)
があると予想してゐた。それで生活欲を低い程度に
留
(
と
)
めて我慢してゐた。彼の
室
(
へや
)
は普通の
日本間
(
にほんま
)
であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
立
(
た
)
つて
見送
(
みおく
)
れば、
其
(
そ
)
の
婦
(
をんな
)
を
乘
(
の
)
せた
電車
(
でんしや
)
は、
見附
(
みつけ
)
の
谷
(
たに
)
の
窪
(
くぼ
)
んだ
廣場
(
ひろば
)
へ、すら/\と
降
(
お
)
りて、
一度
(
いちど
)
暗
(
くら
)
く
成
(
な
)
つて
停
(
と
)
まつたが、
忽
(
たちま
)
ち
風
(
かぜ
)
に
乘
(
の
)
つたやうに
地盤
(
ぢばん
)
を
空
(
そら
)
ざまに
颯
(
さつ
)
と
坂
(
さか
)
へ
辷
(
すべ
)
つて、
青
(
あを
)
い
火花
(
ひばな
)
がちらちらと
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
じっと、
水
(
みず
)
の
底
(
そこ
)
に
沈
(
しず
)
んで、
暗
(
くら
)
い
上
(
うえ
)
の
方
(
ほう
)
で、
一
(
ひと
)
ところだけが、
赤
(
あか
)
く、
電
(
いなずま
)
のように、ちらちらと
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らしているのを、
怖
(
おそ
)
ろしげにながめていました。
魚と白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
顳顬
(
こめかみ
)
の上の、頭に捲きつけた黒い布の
頭被
(
タアバン
)
の襞の眞中には、質も密度も雲のやうにさだかならぬ、白い焔の環が、一際もの凄い青光を放つ
火花
(
ひばな
)
を
鏤
(
ちりば
)
めて、光り輝いてゐる。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
カチンと、みんなが、
手
(
て
)
から
繰
(
く
)
り
出
(
だ
)
した、
鉄砲
(
てっぽう
)
だまのようなべいは、たがいにはじき
合
(
あ
)
って、
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らしました。
こま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、つばきの
木
(
き
)
でつくった
木
(
き
)
ごまは、たいへんかたくて、なかなかわれぬばかりでなく、うまく
火花
(
ひばな
)
をちらして、ぶつかって、どぶの
中
(
なか
)
へ
鉄胴
(
てつどう
)
をはねとばしてしまうことが、あったものだ。
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじさんは、ラジオの
針金
(
はりがね
)
をぎりぎりと
敏
(
とし
)
ちゃんの
磁石
(
じしゃく
)
に
巻
(
ま
)
きました。つぎに、その二
本
(
ほん
)
の
線
(
せん
)
の
端
(
はし
)
を
電池
(
でんち
)
の
端子
(
たんし
)
に
結
(
むす
)
びつけました。すると、
電流
(
でんりゅう
)
が
通
(
つう
)
じて、
青
(
あお
)
い、
美
(
うつく
)
しいが
火花
(
ひばな
)
が
散
(
ち
)
りはじめました。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“火花”の意味
《名詞》
(カカ)
(ひばな)
(出典:Wiktionary)
“火花”の解説
火花(ひばな)とは、金属が強くこすれあったりしたときや、花火に火がついているときに出る火の粉である。
(出典:Wikipedia)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“火花”で始まる語句
火花式
火花間隙