“乘”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
74.3%
じよう7.9%
のり6.9%
じやう3.0%
のせ2.0%
のら2.0%
2.0%
のつ1.0%
のる1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なに下品げひんそだつたからとて良人おつとてぬことはあるまい、ことにおまへのやうな別品べつぴんさむではあり、一そくとびにたま輿こしにもれさうなもの
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いきほひじようじて、立處たちどころ一國一城いつこくいちじやうあるじこゝろざしてねらひをつけたのは、あらうことか、用人ようにん團右衞門だんゑもん御新造ごしんぞ、おきみ、とふ、としやうや二十はたち
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さるゝもいやさに默止もだしれば駕籠舁かごかき共は夫婦に向ひもし旦那もどり駕籠ゆゑ御安直おやすく參りやす何卒どうぞのりなされといひけるに浪人夫婦は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はがらず迷信家めいしんか信仰心しんこうしん喚起よびおこし、あるひまた山師輩やましはいじやうずるところとなつて、たちまちのうち評判ひやうばん大評判おほひやうばん『お穴樣あなさま』とび『岩窟神社がんくつじんじや』ととなへ、參詣人さんけいにんきもらず。
役人共は突退々々つきのけ/\富右衞門を引立つゝ問屋場へと連れ來り宿駕籠しゆくかごのせて江戸馬喰町四丁目の郡代ぐんだい屋敷やしきへ引れしは無殘むざんなることどもなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたしもそんなことはらないが、新聞しんぶんさわぎはあつたやうだつけね」内儀かみさんは何處どこかさういふはなしにはのらぬやうで
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さききてもるかきかれませねばなににてもよしくるまたのみなされてよとにはか足元あしもとおもげになりぬあの此樣こんくるまにおしなさるとかあの此樣こんくるまにと二度にど三度さんどたかかろ點頭うなづきてことばなしれも雪中せつちゆう隨行ずゐかう難儀なんぎをりとてもとむるまゝに言附いひつくるくだんくるまさりとては不似合ふにあひなりにしき上着うはぎにつゞれのはかまつぎあはしたやうなとこゝろ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
唯吉たゞきちは、おもはず、のつかゝつてむねく。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かく何氣なにげなき體にて彼女中の客人は今朝こんてう餘程よほどはやたゝれたり貴樣の方へはゆかずやといふ善六かしらふり左樣さやうはずはなし其譯そのわけ昨日きのふ途中にて駕籠へのるとき駕籠蒲團かごふとんばかりではうすしとて小袖を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)