“上着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわぎ77.2%
うはぎ19.3%
うわっぱり1.8%
ブルース1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西の山地からいて来たまだ少しつめたい風が私の見すぼらしい黄いろの上着うわぎをぱたぱたかすめながら何べんも通って行きました。
サガレンと八月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
あの子は、十分ばかり前に、箱の中から可愛い薄紅色うすべにいろ上着うはぎを引張り出した。それをひろげると、あの子の顏は、嬉しさに輝いた。
青々とした菜をしょって帰って行く子供もあり、男とも女とも後姿の分らないようなのが足速あしばやに岡の道を下って行くもあり、そうかと思うと、上着うわっぱりのまま細帯も締めないで
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼等の帽子や長髪やネクタイや上着ブルースは芸術家であったが、彼等の魂や根性は会社員よりも会社員的であった。
白痴 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)