“うはぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上衣56.9%
上着21.6%
菟芽子3.9%
表衣3.9%
3.9%
兎芽子2.0%
外套2.0%
宇波疑2.0%
莪蒿2.0%
衣服2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒絹くろぎぬ上衣うはぎは壁に掛けてあつた。泥の汚點しみは綺麗に落されてゐる、濡れて出來た皺も延ばしてある、すつかりきちんとしてゐたのだ。
今朝着て來た上着うはぎは久しく使はなかつた奴だから、この本も何時ポケットに入れて持ち歩いたものやら記憶がない。
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
春日野かすがぬに煙立つ見ゆをとめらし春野の菟芽子うはぎ採みて煮らしも
或る国のこよみ (新字旧仮名) / 片山広子(著)
汝のうしろにありしもの今前にあり、されど汝と語るわが悦びを汝に知らしめんため、われなほ一の事を加へて汝の表衣うはぎとなさんとす 一三六—一三八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しきうはぎ裳裾もすそには
カンタタ (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
一首の意は、若し妻が一しょなら、野のほとりの兎芽子うはぎ(よめ菜)を摘んで食べさせようものを、あわれにも唯一人こうして死んでいる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そして野の兎芽子うはぎはもう季節を過ぎてしまっているではないか、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
誇りえざりしなるべし、人の外套うはぎ締合しめあはすところより下方したわが目にうつれるものゆたかに三十パルモありき —六六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
つまもあらばみてたげまし佐美さみ山野やまぬ宇波疑うはぎぎにけらずや 〔巻二・二二一〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
さしむかう鹿島の崎に霞たなびき初め、若草の妻たちが、麓の野に莪蒿うはぎ摘みて煮る煙が立つ頃となった。女は弟を伴ってひそかに旅立った。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
若し共産主義者の目から見るとすれば、クリストの言葉はことごとく共産主義的宣言に変るであらう。彼に先立つたヨハネさへ「二つの衣服うはぎを持てる者は持たぬ者に分け与へよ」
続西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)