“下方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したかた42.1%
した31.6%
かほう15.8%
しもかた10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから握飯の針のようなのを二ツずつ貰って食べる、帰ると三味線のお温習さらいをして、そのまま下方したかたの稽古にられる。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これらの位みな上方うへを視る、かれらまたその力を強く下方したに及ぼすがゆゑに、みな神のかたに引かれしかしてみな引く 一二七—一二九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
カビ博士は、下方かほうに見える乳房ちぶさの形にこんもりもりあがった白い丘陵きゅうりょうへ向け、かじをとった。艇はゆるやかに曲線の道をとって、水中を降下していった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
凱旋の翌日、た首を検したのに二千五百余あった。下方しもかた九郎左衛門が生擒いけどりにした権阿弥ごんあみをして首を名指さしめた。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)