下方した)” の例文
これらの位みな上方うへを視る、かれらまたその力を強く下方したに及ぼすがゆゑに、みな神のかたに引かれしかしてみな引く 一二七—一二九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わたくしちうんで船室せんしつかたむかつた。昇降口しようかうぐちのほとり、出逢であひがしらに、下方したからのぼつてたのは、夫人ふじん少年せうねんとであつた。
之は小血管に血が充ちた儘で焼け固まった結果です、屍体の焼けたのでは、血の下方した降沈さがった面には、有りますが、上ッ面にはきない相です。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
不図ふとがついてると、下方したながるる渓流たにがわ上手かみては十けんあまりの懸崕けんがいになってり、そこにはばさが二三けんぐらいのおおきな瀑布たきが、ゴーッとばかりすさまじいおとてて
浅内或は長沼輩、党の内部の敵でさへ、眉をひそめて煙を吐き、わしの修養を嗤ふだらう。わしはまなこを外らさうか。下方したへか。それは伏罪だ。側方よこへか。罪を覆ふと看やう。上方うへへか。自ら欺く相だ。
疑獄元兇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
誇りえざりしなるべし、人の外套うはぎ締合しめあはすところより下方したわが目にうつれるものゆたかに三十パルモありき —六六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
下方したゆるのは矢張やはり印度洋インドやうなみで、ことによつたらマダカツスルじま西方せいほうか、アデンわんおきか、かく歐羅巴エウロツパへん沿岸えんがんには、左程さほどとほところではあるまいとおもはれた。
わたくしちかづいて、そう言葉ことばをかけましたが、敦子あつこさまは、ただ会釈えしゃくをしたのみで、だまって下方したいたり、かおいろなども何所どこやらくらいようにえました。わたくしはちょっと手持無沙汰てもちぶさたかんじました。
武村兵曹たけむらへいそうわたくしとは、ぼうだつして下方したながめたが、かぜみなみからきたへと、輕氣球けいきゝゆうは、三千すうしやく大空たいくうを、次第しだい/\に大陸たいりくほうへと、やがて、れし朝日島あさひじま
下方した下方したへとりてきました。