“言葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことば95.5%
くち0.9%
こと0.9%
ことのは0.9%
コトバ0.5%
あれ0.5%
もの0.5%
ものごし0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、おくにのため、なかのためにはたらく、りっぱな人間にんげんとなってください。これが、わたしからみなさんにもうしあげる最後さいご言葉ことばです。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はたしてもなく雷雨らいうは、ぬぐうがごとみ、やまうえれた、おだやかな最初さいしょ景色けしきもどりました。わたくしゆめからめたような気分きぶんで、しばらくは言葉くちもきけませんでした。
長劔が一閃するや、胴をはなれた首が、とりとめもない言葉ことを口走りながら、地上に落ちる。
われおもてに恥を帶び答へて彼にいひけるは、されば汝はかのヴィルジリオ言葉ことのはのひろき流れをそゝぎいだせる泉なりや 七九—八一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
自省ジセイナオケレバ千万人センマンニンエドモ、——イヤ、握手アクシュハマダマダ、ソノタテノウラノ言葉コトバヲコソ、「自省ジセイナオカラザレバ、乞食コジキッテモ、赤面狼狽セキメンロウバイ被告ヒコク罪人ザイニン酒屋サカヤム。」
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「ヘエ! そんな言葉あれがあったのかね。じゃ私も八重ちゃんの洋傘パラソルでも盗んでドロンしちゃおうかなア。」
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
甲谷は山口の家の戸口へ着いたときには、もう、ぼんやりとして立ったまま急に言葉ものをいうことが出来なかった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
知りたるやととふに八五郎は微笑ほゝゑみ先刻よりうかゞふに御言葉遣ひは讃州のおん言葉ものごしに候あひだもしやと存じお尋ね申上しなりと申せしかば武士は甚だ感じつゝ御亭主ごていしゆ貴樣は記憶きおくといひ心懸こゝろがけといひ天晴の男なり察しの通り某しは讃州丸龜に住居して無刀流劔術の指南しなん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)