“言葉尻”の読み方と例文
読み方割合
ことばじり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕、おかあさんに対する感情の負担だけでも当分一人前はたっぷりあるんだからなあ」むす子は言葉尻ことばじりを独り言のようにいってのけた。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
言葉尻ことばじりに力を入れて強請ねだるようにするその母親のない子供の声は、求めても求めても得られないものを求めようとしているかのように岸本の耳にこたえた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかるにかかる者の語の言葉尻ことばじりを捉えて是非の批判を下すは何のろうぞと責めたのである。友人らはヨブの言語の表面の意味のみを見てその誤謬ごびゅうをたださんとする。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)