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『母子叙情』
ふりがな文庫
『
母子叙情
(
ぼしじょじょう
)
』
かの女は、一足さきに玄関まえの庭に出て、主人逸作の出て来るのを待ち受けていた。 夕食ごろから静まりかけていた春のならいの激しい風は、もうぴったり納まって、ところどころ屑や葉を吹き溜めた箇所だけに、狼藉の痕を残している。十坪程の表庭の草木は、 …
著者
岡本かの子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文学界」1937(昭和12)年3月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2時間36分(500文字/分)
朗読目安時間
約4時間20分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
然
(
しかし
)
卑
(
へ
)
現金
(
キャッシュ
)
偉
(
すぐ
)
抛
(
う
)
憑
(
つか
)
逢
(
あわ
)
捩
(
も
)
蒸気
(
むしけ
)
外
(
と
)
応
(
う
)
焦
(
いら
)
触
(
さや
)
免
(
めん
)
細
(
ほっ
)
萎
(
しぼ
)
仰
(
おっしゃ
)
可愛
(
かわ
)
口惜
(
くちを
)
凡
(
あら
)
瞠
(
みい
)
染
(
じ
)
駆
(
は
)
竦
(
すくま
)
嫋
(
たお
)
停
(
どま
)
稚
(
おさ
)
曲芸
(
シルク
)
眼
(
まな
)
外
(
はず
)
詠
(
うた
)
角笛
(
ホーン
)
萎
(
しな
)
喰
(
た
)
仰有
(
おしゃ
)
奴
(
やっこ
)
媚
(
なまめ
)
生
(
なま
)
覘
(
うかが
)
拉
(
らつ
)
度
(
た
)
嬉
(
よろこ
)
斑々
(
はんぱん
)
蹲
(
うずく
)
藪枯
(
やぶがら
)
癒
(
いや
)
白妙
(
しらたへ
)
款待
(
もてなし
)
確
(
しっか
)
我
(
が
)
酷
(
きび
)
遽
(
あわただ
)
老耄
(
ろうもう
)
訊
(
たず
)
訣
(
わか
)
堰
(
せ
)
堡塁
(
ほるい
)
誑
(
たぶらか
)
捲
(
まく
)
失
(
な
)
拭
(
ぬぐ
)
女
(
ひと
)
讃
(
たた
)
喫
(
す
)
拡
(
ひろが
)
媚
(
こび
)
籠
(
こ
)
揶揄
(
からか
)
赤剥
(
あかむ
)
赫
(
あか
)
擦
(
こす
)
距
(
へだた
)
抽
(
ぬき
)
敵
(
かな
)
穿
(
うが
)
斯
(
こ
)
見惚
(
みほ
)
秘
(
ひそ
)
晩
(
おそ
)
纏
(
まとま
)
対蹠
(
たいせき
)
曝
(
さ
)
杜絶
(
とぜつ
)
瞑
(
つむ
)
眼差
(
まなざ
)
片頬
(
かたほお
)
態
(
わざ
)
歯痒
(
はが
)
嵌
(
はま
)
入
(
はい
)
除
(
よ
)
随
(
つ
)
片
(
きれ
)
予
(
かね
)
儕輩
(
さいはい
)
幸福
(
しあわせ
)
食
(
は
)
狡
(
ず
)
廉
(
やす
)
蔦蔓
(
つたづる
)