“堡塁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうるい60.0%
ほるい32.0%
とりで4.0%
フオルチネス4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし樹木も雑草も何も生えていないとすれば、東京市中の崖は切立った赤土の夕日を浴びる時なぞ宛然えんぜん堡塁ほうるいを望むが如き悲壮の観を示す。
要するにまったく恐ろしいものだった。浮浪の徒の堡塁ほるいだった。くつがえされた多くの荷馬車はその斜面を錯雑さしていた。
上野山内から、伽藍がらんの焼落ちる黒煙が見えた。幕府という古い制度の、最後の堡塁とりでであった彰義隊の本営が、壊滅される印の黒煙でもあった。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
たがいに、川の南北に陣どって堡塁フオルチネスをきずき、いまなお一触即発の形勢にある。では、その境界争いはなんのために起ったか。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)