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狡
ふりがな文庫
“狡”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
ずる
80.5%
ず
9.5%
こす
7.1%
こう
0.6%
さか
0.6%
す
0.6%
コス
0.6%
ズル
0.6%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ずる
(逆引き)
その弟が津島に対して金銭上で、ちよつと
狡
(
ずる
)
いことをやつた。預けたものを質へ入れて、
放下
(
ほつたらか
)
しておいたのが、津島の気を悪くした。
風呂桶
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
狡(ずる)の例文をもっと
(50作品+)
見る
ず
(逆引き)
民主化なんて大騒ぎをしてゐますが、つまるところは日本人にもう一つ別の
狡
(
ず
)
るさを身につけさせるだけのことにならないものでもありません。
死児変相
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
狡(ず)の例文をもっと
(16作品)
見る
こす
(逆引き)
しようものなら皆な食われて了う……そこは私もなかなか
狡
(
こす
)
いや。だけれども世間の人はそう言わない。そこがねえ
辛
(
つら
)
いと言うもんです
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
狡(こす)の例文をもっと
(12作品)
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▼ すべて表示
こう
(逆引き)
『本草啓蒙』に「兎の性
狡
(
こう
)
にして棲所の穴その道一ならず、猟人一道を
燻
(
ふすぶ
)
れば他道に
遁
(
のが
)
れ去る、故に『戦国策』に〈狡兎三窟ありわずかにその死を免れ得るのみ〉という」
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
狡(こう)の例文をもっと
(1作品)
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さか
(逆引き)
と
狡
(
さか
)
しげな
目
(
め
)
を
光
(
ひか
)
らして
云
(
い
)
つた。
鴫
(
しぎ
)
も
鳩
(
はと
)
も、——
此處
(
こゝ
)
に
其
(
そ
)
の
獲
(
え
)
ものの
數
(
かず
)
さへ
思
(
おも
)
つたのは、
車夫
(
しやふ
)
が
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
の
言葉
(
ことば
)
の
記憶
(
きおく
)
である。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
狡(さか)の例文をもっと
(1作品)
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す
(逆引き)
悪く
狡
(
す
)
れた眼附の車夫が先づ車を引いて来て、夫人が思つたとは反対の方角を
指
(
ゆびさ
)
して見せて、その病院も、夫人がこれから行つて先づ宿を取らうとする
蔦屋
(
つたや
)
も、松林の
彼方
(
かなた
)
にあたると言つて聞かせた。
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
狡(す)の例文をもっと
(1作品)
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コス
(逆引き)
之をも「
狡
(
コス
)
い気のある今の世の若檀那なり。むつくりとした昔風の若檀那にあらず」
市村羽左衛門論
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
狡(コス)の例文をもっと
(1作品)
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ズル
(逆引き)
昔、昔、ギリシャ詩人タチ、ソレカラ、ボオドレエル、ヴェルレエヌ、アノ
狡
(
ズル
)
イ爺サンゲエテ閣下モ、アア、忘レルモノカ芥川龍之介先生ハ、イノチ
迄
(
マデ
)
。
走ラヌ名馬
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
狡(ズル)の例文をもっと
(1作品)
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狡
漢検1級
部首:⽝
9画
“狡”を含む語句
狡猾
悪狡
狡獪
小狡
狡智
狡黠
狡滑
狡猾者
狡譎
狡才
狡知
狡辛
狡兎
狡童
狡獣
狡猾無比
狡猾相
狡猾世界
狡策
狡計
...
“狡”のふりがなが多い著者
佐々木邦
吉川英治
小栗虫太郎
谷崎潤一郎
徳田秋声
倉田百三
三遊亭円朝
岡本かの子
薄田泣菫
中島敦