“小狡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こざか40.0%
こす20.0%
こず20.0%
こずる20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一寸ちよつとくつさき團栗どんぐりちたやうなかたちらしい。たゞしその風丰ふうばう地仙ちせんかく豫言者よげんしやがいがあつた。小狡こざかしきで、じろりと
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あいつは子供の時から根性がよくなくてな、喧嘩口論でもしたが最後、いつまでも根に持っている奴だ、小狡こすからくって裏表があるから、わしは昔からあの男が大嫌いだった。
中山七里 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
「まさに、おれはこの年になつても子供だ。子供は親の云ふことを聞くものだ」と、練吉はいくらか小狡こずるく又いくらか皮肉げに傍観してゐた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
彼女は「物」からただの女になりふふんと小狡こずるく笑った。それから小海老を手握てづかみで喰べて先が独活うどの芽のように円くしなう指先をナプキンで拭いた。
ドーヴィル物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)