“靴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くつ93.3%
ぐつ5.6%
かのくつ0.5%
クワ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうつてお母様が、すぐニコニコして玄関に出ていらつしやると、進ちやんは帽子をとり、くつをぬぎながら、お母様にききました。
母の日 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
「実にいゝ景色だねえ。も少し急いで行かうか。」と二疋が両方から、まだ破けないカン蛙のゴムぐつを見ながら一緒に云ひました。
蛙のゴム靴 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
馬に乗るためのかんと〆緒のついたかのくつだけが、彼を公家武官の一人として、雑色ぞうしき(下男)どもと区別していた。
(新字新仮名) / 山川方夫(著)
又、クワクツの下に今一重別にはいてゐるので、下沓シタグツと言ふのだとすれば、此も亦あたりまへである。ところが、下簾・韈は、さう言ふものではなかつた。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)