“靴脱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くつぬ62.5%
くつぬぎ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東向きの、屋根のない門をはいって突き当たりの玄関の靴脱くつぬぎ石は、横降りの雨にぬれるような状態であったような気がする。
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そうして靴脱くつぬいしの上に鋏の大きな蟹が死んでいるのを見ると、学者たちを呼んでまいりました。
椰子蟹 (新字新仮名) / 宮原晃一郎(著)
はっと思うたが及ばない、見れば猪口は一つおどって下の靴脱くつぬぎの石の上に打付ぶつかって、大片おおきいのは三ツ四ツ小片ちいさいのは無数にくだけてしまった。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と云いながら、つが面取格子めんとりごうしを開けると、一けんの叩きに小さい靴脱くつぬぎがありまして、二枚の障子が立っているから、それを開けて文治が入りました。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)