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靴脱
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くつぬ
ふりがな文庫
“
靴脱
(
くつぬ
)” の例文
東向きの、屋根のない門をはいって突き当たりの玄関の
靴脱
(
くつぬ
)
ぎ石は、横降りの雨にぬれるような状態であったような気がする。
夏目漱石先生の追憶
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そうして
靴脱
(
くつぬ
)
ぎ
石
(
いし
)
の上に鋏の大きな蟹が死んでいるのを見ると、学者たちを呼んでまいりました。
椰子蟹
(新字新仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
女は
障子
(
しょうじ
)
の傍を離れてむこうの方へ歩いた。讓は
靴脱
(
くつぬ
)
ぎへあがってそれから上へあがった。障子の陰に小間使のような十七八の
島田
(
しまだ
)
に
結
(
ゆ
)
うた
婢
(
じょちゅう
)
が立っていて讓の帽子を
執
(
と
)
りに来た。
蟇の血
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
帰りついた玄関の
靴脱
(
くつぬ
)
ぎ石の上には岡の細長い
華車
(
きゃしゃ
)
な半靴が脱ぎ捨てられていた。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
隙間から覗くと、
靴脱
(
くつぬ
)
ぎの上にあった下駄も取り込んだらしく、板戸もぴったり締って、日当りの悪い庭の、立枯れの鉢植えの菊などが目についた。差配の方の格子戸もまだ開かなかった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
靴
常用漢字
中学
部首:⾰
13画
脱
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
“靴”で始まる語句
靴
靴足袋
靴下
靴音
靴屋
靴紐
靴底
靴拭
靴墨
靴尖