『或る女（あるおんな）：2（後編）（2（こうへん））』

どこかから菊の香がかすかに通って来たように思って葉子は快い眠りから目をさました。自分のそばには、倉地が頭からすっぽりとふとんをかぶって、いびきも立てずに熟睡していた。料理屋を兼ねた旅館のに似合わしい華手な縮緬の夜具の上にはもうだいぶ高くなっ …

著者	有島武郎
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「有島武郎著作集 第九巻」叢文閣、1919（大正8）年6月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約6時間53分（500文字/分）
朗読目安時間	約11時間28分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

被（かつぎ） 羞恥（はに） 定（さあ） 冷（び） 一（はじめ） 敗（す） 退（しざ） 決（ぎ） 生（き） 先方（あちら） 上（うわ） 絶（だ） 端（ぱし） 細（ほ） 凝（こご） 用（い） 使（づか） 生（しょう） 空（す） 奴（ど） 悪（あく） 遂（おお） 家（が） 動（どう） 動作（しうち） 紅（か） 斜（しゃ） 行（ぎょう） 鮮（あたら） 繋（もや） 中（ちゅう） 放（ぱな） 香（かお） 日（び） 眼（がん） 埋（うも） 夕（せき） 離（ばな） 手練（てくだ） 推量（ずいりょう） 大床（おおとこ） 怖（お） 忙（いそ） 喰（は） 空腹（ひもじ） 心地（ごこち） 背（せい） 惨（いた） 来（く） 分（ぶ） 下（もと） 緊（かた） 機（おり） 張（ば） 在（おわ） 主（しゅ） 底（ぞこ） 着（ぎ） 冒頭（まえおき） 揺（ゆる） 谷々（やとやと） 居（い） 少（すく） 金（かな） 注視（みつめ） 方（がた） 畳（じょう） 間（けん） 覚（さ） 嫁（か） 陥穽（わな） 春雨（しゅんう） 先（せん） 剃（す） 優（すぐ） 障（さ） 端（はた） 時（どき） 宿（とま） 寂（さ） 雪（すす） 金（がね） 何時（なんじ） 何人（なんびと） 冴（ざ） 壊（くず） 対（つい） 格子（ごうし） 香（こう） 盛（も） 同（どう） 夫（おっと） 裂（ざ） 腹（ぱら） 愛子（あいこ） 来（こ） 分（ぶん） 徐（しず） 惰（う） 一向（ひたすら）

題名が同じ作品

或る女：1（前編） （新字新仮名）／ 有島武郎 （著）

或る女 （旧字旧仮名）／ 林芙美子 （著）