“陥穽”のいろいろな読み方と例文
旧字:陷穽
読み方割合
かんせい51.0%
おとしあな39.4%
わな7.7%
あな1.0%
おとしなな1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガヤガヤと物をいう。非難攻撃、陥穽かんせい迫害! ……が、わしは恐れない! わしは力でやっつける! 一人の力で、もっぱらにる!
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さっきから言うとおり、須弥壇の下に、設けの陥穽おとしあなが、お前さんを待って、口を開けていますからね——なあに、怖いことはない。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
『まあって云った処で、愚図々々ぐずぐずしていて陥穽わなに落ちちゃあつまらない。そろそろ退却するかな。さあ、金太郎君いらっしゃい』
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
そこはある半羊神が百万の富者になり卑しいチュルカレーがプリアプ神になったという話しにふさわしい、淫猥いんわい陥穽あなだった。
ここの造園家は夜の人間の眼まで考えて樹を植えたのだと、急に矢代は幾重にも落し込む陥穽おとしななを見る思いで腹立たしくさえなって来た。
旅愁 (新字新仮名) / 横光利一(著)