“かんせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
喊声36.4%
陥穽21.3%
寛政6.7%
歓声5.8%
鼾声5.8%
閑静4.9%
喚声4.9%
喊聲1.8%
閑靜1.3%
陥擠1.3%
陥阱1.3%
陷穽1.3%
完成0.9%
関西0.9%
慣性0.9%
乾性0.4%
乾生0.4%
官制0.4%
檻穽0.4%
漢生0.4%
箝制0.4%
篏制0.4%
閑栖0.4%
間靚0.4%
陥穿0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と上がる喊声かんせい、だが、その喊声を縫うようにして、さっきからの哀れな女の叫び声が、かん高く、細く細く、見物たちの耳の底に突き通った。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ワッと喊声かんせいをあげて、一同は手に手に、拳銃を持って、飛び出した。扉らしいものを、いきなり蹴破けやぶると、地下室の広い廊下が、現れた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
世の中は陥穽かんせいに満ちたところだとは、かねて私も多少は心得ているつもりだが、お米の配給機構の中にもかかる苛酷な脅威が存在するとは知らなかった。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)
そこにはあだがあり、迫害があり、うるさい情実や陥穽かんせいがあるにしても、土地そのものだけには懐かしまずにはいられない力がある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のこのこと床からい出した歌麿は、手近の袋戸棚をけると、そこから、寛政かんせい六年に出版した「北国五色墨ほっこくごしきずみ」の一枚を抜き出した。
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
伊勢いせの国、飯高郡いいだかごおりの民として、天明てんめい寛政かんせいの年代にこんな人が生きていたということすら、半蔵らの心には一つの驚きである。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
捕虜達は李伯将軍の名を聞いて、一度に、わーっと歓声かんせいを上げました。たちどころに、匪賊の数人は打ち倒されました。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
城中は、酒のにおいと、士卒たちの歓声かんせいに賑わった。どこへ行ってもふんぷんと匂う。張飛は、身の置き所がなくなった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
少年たちはふたりを物置きの洞にみちびいて、その片すみに寝さした。ふたりは極度きょくど疲労ひろうした人のように、鼾声かんせいをあげて早くも熟睡じゅくすいした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
やがて、寝返りの力が段々弱くなって行き、もう身動きをしなくなったかと思うと、その代りに、雷の様な鼾声かんせいが響き始めました。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
明智小五郎の住宅は、港区みなとく竜土町りゅうどちょう閑静かんせいなやしき町にありました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あたたか閑静かんせい書斎しょさいと、この病室びょうしつとのあいだに、なんいのです。』と、アンドレイ、エヒミチはうた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
敵も急に喚声かんせいをひそめた。そして堀秀政の従兄弟にあたる監物けんもつのすがたが矢倉の下に立った。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちに駆け付けた悪者の仲間が二人、三人、小屋の中に裏切ったお六と、銭形平次が居るものと早合点して、どっと喚声かんせいをあげながら、小屋の四方にまきを添えます。
手續に暇取つて、役人立會の上墓をあばいたのはその日の夕方、豫期の通り千兩箱が三つ、大して深くないところから現はれた時は、ガラツ八は言ふに及ばず、萬七も清吉も思はず喊聲かんせいをあげました。
そのうちに驅け付けた惡者の仲間が二人、三人、小屋の中に裏切つたお六と、錢形平次が居るものと早合點して、どつと喊聲かんせいをあげ乍ら、小屋の四方にまきへます。
閑靜かんせい宗助そうすけ活計くらし大晦日おほみそかにはそれ相應さうおう事件じけんせてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あたゝか閑靜かんせい書齋しよさいと、病室びやうしつとのあひだに、なんいのです。』と、アンドレイ、エヒミチはふた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
宮のお気持ちをそれとなく観察してみても、自分の運命の陥擠かんせいであるものはこの恋である、源氏を忘れないことは自分を滅ぼす道であるということを過去よりもまた強く思っておいでになる御様子であったから手が出ないのである。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
自分の一生を小さい陥阱かんせいめ込んで仕舞う危険と、何か不明の牽引力の為めに、危険と判り切ったものへ好んで身を挺して行く絶体絶命の気持ちとが、生れて始めての極度の緊張感を彼からき出した。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その不平に加へてその日のかてにも差支へる貧苦に打ち負かされて、仲橋の古道具屋、北田屋道八の誘惑と陷穽かんせいに落ち、うつかり借りた金のために、心ならずも古今東西の名匠の名をかたつて
そうだ。ぼくは研究けんきゅう完成かんせいしたそのとき、ぱっと世間せけん発表はっぴょうして、一夜で天下てんかに名をとどろかせてやろうと考えたんだ。研究はおもうとおりに進んだ。そのうち、思いもかけない大発見をしたのだ。
ところが三年たってみると、この研究けんきゅう完成かんせいさせるには
すなわち、関西かんせいの人、華雄かゆう将軍であった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
急上昇のときだと思うが、胸と太ももとが、目に見えない魔物のために、今にもつぶされそうに痛むのを発見して、ああこれこそ我慢づよいわが空の勇士が、絶えず相手に闘っているところの見えざる敵“慣性かんせい”だなと悟った。
三重宙返りの記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おもいほど、ぶく/\とむくんだのではない、が、乾性かんせいしようして、その、せるはうかへつたちわるい。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
草本帶そうほんたいには、乾燥かんそうしたところにえる植物しよくぶつ、すなはち『乾生かんせい』のものと
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
第十条 天皇ハ行政各部ノ官制かんせい文武官ぶんぶかんノ俸給ヲ定メ及文武官ヲ任免ス但シノ憲法又ハ他ノ法律ニ特例ヲ掲ケタルモノハ各々おのおの其ノ条項ニ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
文明は個人に自由を与えてとらのごとくたけからしめたる後、これを檻穽かんせいの内に投げ込んで、天下の平和を維持しつつある。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして男を漢生かんせいとつけ、女を玉佩ぎょくはいとつけた。
竹青 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
意けだしここを以てその束縛箝制かんせいを受けたる奴隷囚虜の属に別たんと欲するなり。
さいわいに竜池は偽善を以て子を篏制かんせいしようとはしなかった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
或時長頭丸即ち貞徳ていとくが公をうた時、公は閑栖かんせい韵事いんじであるが、やわらかな日のさす庭に出て、唐松からまつ実生みばえ釣瓶つるべに手ずから植えていた。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
黒い所が本来の住居すまいで、しばらくの幻影まぼろしを、もとのままなる冥漠めいばくうちに収めればこそ、かように間靚かんせいの態度で、あいだ逍遥しょうようしているのだろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
理非曲直を越えた場所に、つねに、暴力を背景にして、強引に押しだされて来る人間の陥穿かんせい——この地方の人々が、この「顔」のために煩わされていることは、想像以上のようであった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)