“完成”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんせい37.5%
くわんせい12.5%
ととの12.5%
まと12.5%
まとまっ12.5%
フイニツシユ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ勝伯が一しんを以て万死ばんしの途に馳駆ちくし、その危局ききょく拾収しゅうしゅうし、維新の大業を完成かんせいせしむるに余力をあまさざりし所以ゆえんにあらずや云々うんぬん
今度こんどのは完成くわんせいした。して本堂ほんだう正面しやうめんに、さゝえかず、内端うちはんだ、にくづきのしまつた、ひざはぎ釣合つりあひよく、すつくりとつたときはだえ小刀こがたなさえに、あたかしもごとしろえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
最後にそのすべてを完成ととのえるように、どうやら老犬らしい奴のバスが、こいつは犬としてもよほど声量をたっぷり恵まれているらしく、音楽会が最高潮に達したおりの
それに今度は、すこし自分で研究したいことも有る。今胸に浮んで居る思想かんがへ完成まとめて書かうといふには、是非とも自分で斯の山の上を歩いて、田園生活といふものを観察しなくちやならない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
まだ完成まとまっていなかろうがどうだろうがそんな事に頓着とんじゃくはない、訥弁とつべんながらやたら無性にならべ立てて返答などは更に聞ていぬ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
未完成アンフイニツシユドの寫生文も、それが完成フイニツシユすればなほいゝものとなる譯である。
今の写生文 (旧字旧仮名) / 島村抱月(著)