“完膚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぷ96.7%
くわんぷ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その院宣はついに、西の宮、御影みかげの再起戦でも負け、完膚かんぷなきまで、官軍にたたかれたさいごの日まで、彼の手には入らなかった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほとん完膚かんぷなしというほどに疵だらけになっていましたが、それが使い馴れていて工合がよいので、ついそのままに使いつづけていました。
私の机 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それでも私は貴方に背きはしなかつたではありませんか。それから私の窮乏困蹶こんけつが始まり、多數の同志はこと/″\く脣を反らし、完膚くわんぷなきまでに中傷しました。
計画 (旧字旧仮名) / 平出修(著)