“完璧”の読み方と例文
読み方割合
かんぺき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
教室も寮も、ゆがめられた性慾の、はきだめみたいな気さえして、自分の完璧かんぺきに近いお道化も、そこでは何の役にも立ちませんでした。
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
この演奏はあまりにも瑰麗かいれいであり、ワインガルトナー風に隠健であるが、その代り渾然こんぜんたる完璧かんぺきの出来で、この精神的内容の熾烈しれつな曲を
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
つまり知性の到達出来る一種の限界までいっている義理人情の完璧かんぺきさのために、も早や知性は日本には他国のようには必要がないのだと思う
厨房日記 (新字新仮名) / 横光利一(著)