“膚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はだ68.8%
はだえ19.4%
はだへ11.0%
きめ0.4%
ハダ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うつくしき人の胸は、もとのごとくかたわらにあおむきいて、わが鼻は、いたずらにおのがはだにぬくまりたる、柔き蒲団にうもれて、おかし。
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あわれ、何しに御身おんみはだえけがるべき。夫人はただかつてそれが、兇賊きょうぞくの持物であったことを知って、ために不気味に思ったのである。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おもふに、ゑがける美人びじんは、ける醜女しうぢよよりもなりつたく、かん武帝ぶてい宮人きうじん麗娟りけんとしはじめて十四。たまはだへつややかにしてしろく、うるほふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
きめこまかい、きいろい石や、黒い石の上をすべると、思いなしか、沈んだ、冴えた声をして、ついと通る。この谷を一回、大きい徒渉をやる、つづいて二回の小徒渉をやる。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
是に大穴牟遅神、其兎に教え給わく今とく此水門ミナトに往きて、水以て汝が身を洗い、即ち其水門の蒲黄カマノハナを取りて、其上に輾転コイマロビてば、汝が身もとのハダのごと、必ず癒えなん者ぞと教え給いしき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)